ネタ作りにも影響している
クラシック音楽の構成と美しさ
日常の中で、ちょっとだけ「やったー」と思う瞬間に、頭に流れてくる3曲です。1はシンプルなメロディなのに、迫力がある。2は、2019年に行われた『サントリー1万人の第九』というイベントで、生で聴きました。まず合唱の入りで鳥肌が立ち、クライマックスに向けてどんどん盛り上がっていくところでは、あまりの感動で思わず泣いてしまいました。
この2つの曲は壮大で、自分の悩みを小さく感じるようなポジティブな曲。クラシックで一番好きなのが3です。僕の頭の中には、理想とするカノンがあります。前奏は静かにコントラバスだけで入って、サビは特に大事に演奏してほしい。指揮者目線で想像しています。
さまざまなカノンを聴き比べていますが、演奏する人によって全然違っています。まだ理想とする演奏には出会っていません。今のところ一番近いのがパイヤール室内管弦楽団の演奏ですね。ネタの作り方で、後半尻上がりに盛り上がっていって、演目が終わった後にどれだけ余韻を残すかというのは、クラシックに学びました。
僕たちのネタは、最後に一番ウケるボケを持ってきます。演目終わりの拍手をもらうのではなく、ボケの爆笑で終わりたい。それはクラシックの構成に近いと思います。