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東京・幡ヶ谷〈gallery commune〉音楽の話ができる専門店へ

BGMがひとクセあったり、オーディオ機材が通好みだったり。店内で「これは……」と感じた点と点をたぐり寄せると、音楽好きの店主に出会えることってありませんか?

Photo: Keisuke Fukamizu, Masanori Kaneshita / Text: Neo Iida

アートも音楽も、顔が見えてこそ
背景を知って初めて好きになる

LAのクリエイティブブランド〈BRAIN DEAD〉のEd Davisや、LAのアーティストLilian Martinez、東京のフォトグラファー池野詩織など、国内外の作品を取り上げるギャラリー。個性豊かな作家陣と同様に、店主の川邉美幸さんの音楽の趣味も多岐にわたる。

レジ横のケースに並ぶカセットテープの中には、アーティストが自ら手がけたものも。Toro Y MoiことChaz Bearのアンビエントプロジェクト〈PLUM〉のジャケットには、彼のアートワークがメタリックステッカーで貼り付けられている。「彼らにとって、音楽もアートも互いの延長線上にあるものなんです」と川邉さん。

出会いの多くは海外のアートブックフェア。自分たちと趣味が合う作家とは「『遊星からの物体X』のジョン・カーペンター監督の話などで盛り上がる」そうで、そこにはB級な世界観を愛する者に通ずる、音の感性があるようだ。

新譜は、共に店を手がける夫の修一さんが、原宿の〈BIG LOVE RECORDS〉に定期的に通って見つけてくる。昔から「曲がいい」だけでなく、アーティストの経歴や、制作の背景を把握してから好きになるタイプ。だから店内のアートブックには、レコードショップのポップにならって、オリジナルの紹介文を添えている。

幡ヶ谷〈gallery commune〉店内
鑑賞の妨げにならないよう、BGMは無音かアンビエント系。ステッカー(¥1,650)の特典としてオリジナルテープ『Tanuki BLD.’s AFUI TIME MIX 002』も制作。

海外のインディペンデントな作品を扱うからこそ、作り手がどんな人か、どんな経緯で作られたものなのかしっかり伝えたい。顔がわかれば、音楽もアートも、ぐっと身近になる。

PLAYLIST

1:Introvert / LITTLE SIMZ /「INTROVERT」
2:System Repair / PLUM /『STREETVIEW』
3:Wait For Me / DARK0 /「WAIT FOR ME」
4:Peaches / JUSTIN BIEBER /『JUSTICE』
5:B4 The Computer Crash / VEGYN /『LIKE A GOOD OLD FRIEND』
6:Drink Rain / ICEAGE /『SEEK SHELTER』
7:Glide (Goodbye Blue Pt.2) / BADBADNOTGOOD /「GOOBYE BLUE」
8:Creatures / VIAGRA BOYS /『WELFARE JAZZ』
9:Spirale / ANUNAKU /『042』
10:Curved River / パソコン音楽クラブ /『AMBIENCE』
11:愛しているから / KOKIA /「愛しているから」
12:Puppy Love / ERIKA DE CASIER /『ESSENTIALS』
13:As You Are / CKTRL / 『ROBYN』
14:One Drop Of Rain / THE EXPLORERS CLUB /『S/T』
15:2021 / VAMPIRE WEEKEND /『FATHER OF THE BRIDE』