国宝を含む貴重な収蔵品を展示
静嘉堂文庫美術館(東京/丸の内)

三菱の第2代社長・岩﨑彌之助と、長男で第4代社長・小彌太が収集した「静嘉堂コレクション」を展示する美術館。
2022年に世田谷から、重要文化財〈明治生命館〉の1階に移転。《源氏物語関屋澪標(みおつくし)図屏風》などをはじめとする国宝7点、重要文化財84点を含む、約20万冊の古典籍と、約6,500点の東洋古美術品を収蔵。ミュージアムショップで販売している、国宝《曜変天目(稲葉天目)》がモチーフのグッズは、ぬいぐるみやアロハシャツまで⁉
ゴッホの代表作を常設展示
SOMPO美術館(東京/新宿)

現在の〈損保ジャパン本社ビル〉の42階で1976年に開館した〈東郷青児美術館〉が、館名を改め、敷地内で移転して2020年に開館。
地上6階建ての美術館は、隣接する本社ビルの裾広がりの形状に寄り添うような柔らかな曲線と、東郷青児作品をイメージした建築デザインが特徴。東郷青児をはじめ、ゴッホ、ゴーギャン、セザンヌなど、約640点にも及ぶ作品を収蔵する。ゴッホの《ひまわり》は常設展示しているため、いつでも見ることができる。
周辺の景色と調和する美術館
長野県立美術館(長野/長野市)

1966年開館、林昌二設計の〈長野県信濃美術館〉が、宮崎浩+プランツアソシエイツによりリニューアル。
城山公園内に立ち、「ランドスケープ・ミュージアム」がコンセプトの本館屋上からは善光寺本堂を望め、建物は北側の水辺テラスを介して谷口吉生設計の〈東山魁夷館〉ともつながる。屋外では、“霧のアーティスト”中谷芙二子の《霧の彫刻》(冬季休止)や、彫刻家・冨長敦也の《Love Stone Project−Nagano》なども鑑賞できる。
平和な徳川の世を学び、未来を思う
静岡市歴史博物館(静岡/静岡市)

徳川家康が築城し晩年を過ごした駿府城近くに2023年誕生。戦国乱世を終結させた家康の生涯を軸に、城下や東海道の繁栄、現代に至る地域の歴史がわかりやすく展示され、歴史好きならずとも楽しめると評判だ。
中でも目を引くのが1階の「戦国時代末期の道と石垣の遺構」。剥き出しの地面に自然石を積んだ石垣が続く遺構は、建設前の調査で発掘された状態そのまま。その様子を間近から見ることができ、家康が生きた時代が身近に感じられる。
坂茂建築で、市民と作る博物館
豊田市博物館(愛知/豊田市)

1967年に開館し、2022年に閉館した〈豊田市郷土資料館〉。その展示内容を受け継ぎながら、豊田市の未来についても考える総合博物館として24年4月に再スタート。
坂茂が設計した建物には、豊田市産の木材や、再生紙でできた「紙管」などの再生可能な建材を使用。日用品や農具、看板など、豊田市の生活にまつわるものの集合展示「とよたモノ語り」や、人々の記憶からとよたの歴史を辿る「とよた記憶トラベル」などを常設展示している。
アール・ブリュット作品を多数所蔵
滋賀県立美術館(滋賀/大津市)

1984年開館の〈滋賀県立近代美術館〉が、2021年にリニューアル。高い天井と大きなガラス窓による大空間が特徴的なエントランスロビーは、クリエイティブユニットgrafが内装設計を手がけた。
日本画家の小倉遊亀や、染織家の志村ふくみ、ヴェネチア・ビエンナーレ出展作家の澤田真一といった、県ゆかりの作家の作品を収蔵する。屋外にもアレクサンダー・コールダーやドナルド・ジャッドらの彫刻作品が点在するため、散策がてら巡りたい。