無印良品のレトルトカレーシリーズが感動的なのは、何といっても50種類以上もの充実したラインナップだろう。北インドや南インド、そしてタイなど現地の味を追求したシリーズから、ジビエや大豆ミートまで選択肢は幅広く、一種類に決めかねるカレーファンも多いはず。そんな苦悶に有効なのがカレー店でおなじみの“あいがけ”テクニックだ。
今回はフレンチ出身でありながらカレー好きが高じて自ら専門店も経営する掛川哲司シェフに、盛り付けの極意を聞いた。華やかな見た目だけでなく、意外なカレー同士やトッピングを合わせることで新たな“ウマい”の扉が開く。コツは味も色も大胆に重ねるレイヤードにあり!
2色カレー&黄金ライスに、トッピングの食感で遊ぶ。
“掛川シェフ流”あいがけ
あいがけの醍醐味は、やはり2種のカレーの対比。「今回はブラウンのマトンとココナッツベースの淡い黄色のエビカレーを。色味のコントラストだけでなく、マトンとエビの意外な相性の良さもポイント。トッピングでどんどん遊んでください」(掛川さん)。
まず皿の中央にターメリックライスで堤防を築き、金ごまやスライスしたオクラなどを振りかける。キーマにはカボチャの種やレーズン類を、プラウンモイリーにはエビの揚げせんを砕いてオン。食感の楽しさも倍増!
欲張りなワンプレート 仕上げは手で割る半熟卵!
“掛川シェフ流”3色盛り
こちらは異なる地域のチキンカレーを3色盛りに。ミールス的に盛り付ける場合も、単にカトリ(ミールス用の食器)に盛るのでなく、あえて1つだけを使う。それを仕切りにして残りの2つはライスにかけるのが掛川流。パクチーやキャロットラペなども盛り付けてサラダプレート風に。
「この方が立体感や動きが増すでしょ?サグにはチーズが、ペッパーフライにはエビも合うのでトッピングを。ゆで卵は包丁でなく指で割った方がグッとおいしそうになりますよ」(掛川さん)
無印良品