面白いポイントが、次々出てくるナンセンスさを楽しみたいから
大学生の頃に観た時は、何を楽しめばいいのかよくわからなくて。そのわからなさがもう一度観るきっかけになって、徐々にこういうところが笑えるんだとか、観れば観るほど面白くなっていったように思います。わかる自分になりたくて、表現への理解が広がっていったというか。
でも、いまだになんの話なんだ、これはと思うくらいすごく意味がない(笑)。主人公が巻き込まれちゃっていくような、本気なのかギャグなのかわからない映画が好きで。デュードは、家賃も滞納していて、無職で、仲間といつもボウリングして酒を飲んでて、そのデュードの生きざまを見ると、こんなんでもいいんだ、かっこいい、と憧れるし、安心もするという。
登場人物のちょっとしたやりとりや、撮影、演出のばかばかしさに惹かれたんだと思います。時代を代表する、ジェフ・ブリッジスら、俳優たちのアンサンブルも、芝居として素晴らしいんですよね。
ただ流している状態も含め、100回以上は観ていて、モード役のジュリアン・ムーアがいたアトリエは見られないんですが、その建物の1階にあるパレス・シアターを見に行きました(笑)。毎年、ファンが開催する『リボウスキ・フェスティバル』にも、いつか参加したいです。