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鈴木もぐらがもう一度観たい映画と、その理由。『メジャーリーグ』

観るたびに新たな発見があったり、人生の変化に気づいたり。名作とは、何度観ても、また観たいと思わせてくれる作品のことかもしれません。映画を愛する鈴木もぐらさんが繰り返し観る、人生の伴走者ともいうべき一本とはどんな映画なのでしょうか?

text: Kazuaki Asato

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落ちこぼれの魂が癒えて
頭も空っぽにできるから

この映画は個室ビデオで観るのにちょうどいいんです。やることやってから観ると、純粋に楽しかったなぁと思えて、また元気が漲(みなぎ)る。娯楽は日々の生活に疲れた人でも、頭を空っぽにして満足できるものであるべきですよね。

僕らもコントではわかりやすさを大事にしてますが、『メジャーリーグ』はお手本のような作品です。キャラクターも全員強烈だし、話もわかりやすくて、メッセージ性もある。こんなコントが作れたら本望ですよ。最初に観たのは10歳の時、学校の遠足帰りのバスの中でした。

ならず者が集まった弱小チームが、女オーナー憎しで一致団結して勝ち上がる物語が痛快で、最後まで飽きなかった。その後も流し見はしてたんですけど、高校生の時、バイト先のレンタルビデオ屋で借りて改めて観直しました。そこで昔はわからなかったメッセージ性に気づくんです。みんな喧嘩っ早い荒くれ者なんだけど、舐められるのは許せないという熱いプライドは持っている。

出来損ないだとしても、必ず何か一つは秀でたところがある。そしてその長所を生かしてチームメイトと欠点を補い合えば、勝負にも勝てる。当時落ちこぼれだった僕の魂を癒やしてくれた映画です。今でも観るたび、初心に返れる気がするんです。

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