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あの人の、いつもの朝ごはんVol.7 植田まほ子、志藤雄一、加藤忠幸

朝ごはんは家族と一緒に。好きなものを好きなだけ食べる。お気に入りの店で至福のひとときを過ごす。和食に洋食、朝パフェ、朝ラー、朝カレー。過ごし方も違えば、食べるものも違う。だけどみんな等しく、朝食が大好きなんです。

Illustration: Mahoko Ueda / Text: Naoto Matsumura

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植田まほ子

栄養と満足感を考えた
ヘルシー味噌汁

夜ごはんは取材や絵の題材のためにいろいろ食べるようにしているので、朝昼はセーブしてなるべく炭水化物をとりません。以前から朝は味噌汁と決めていましたが、この1〜2年で卵を追加するようになりました。

具だくさん味噌汁に卵を入れるともう栄養完璧というのをテレビで見て、確かに〜と。具材は、高タンパク、高繊維質、低カロリーを追求。キノコ類と葉野菜は必ず、あとはその時々で冷蔵庫にあった具材を。山盛り食べるので、慣れるとこれだけで十分です。朝、その日のスケジュールを頭の中に思い浮かべながら、野菜を食べやすいサイズに無心で刻んでいる時間が好きですね。キウイが大好きで、これも欠かせません。

具だくさん味噌汁温玉のせ &キウイ
具だくさん味噌汁温玉のせ&キウイ。
卵は絶対に半熟で。時間がある時にカツオや昆布からだしをとり、一杯分ずつ冷凍しておいたものを使用している。フルーツは週4でキウイ。

志藤雄一

素材の味を楽しむ
がっつり和定食

モットーは「モリモリ食べて、ビシバシ働く」。朝からコーヒー豆を大量に焙煎し、そのまま夜まで接客なんて日もあるので、食べられる時にしっかり食べるようにしています。

食材には、畑で採れた野菜やお客さんにいただいたもの、母親の故郷、沖縄から送られてくる特産品などを使っています。あとは、ばあちゃんが作ってくれるおかずが多いですね。なるべく、手の届く範囲の自分のルーツや土地のモノを食べるように心がけています。それと朝食って、どこの国でも、素朴だったり、素材の味を大事にしたものが多いと思うんです。

だから、朝ごはんを食べれば、その国がわかるような気がしています。そんな素材の味を楽しむという文化を継承していきたいですね。

自分の周りのもので作る古き良き日本食
自分の周りのもので作る古き良き日本食。
ウドの塩漬けと梅干しはばあちゃん作。サラダのドレッシングもサラダ菜とカブで手作り。味噌汁には沖縄のもずくが入り、常連さんがくれた卵やカツオ節を使った料理も並ぶ。

加藤忠幸

家業の野菜をもりもり食べるのが朝の日課

コスレタス、ハンサムサニー、スイスチャード、赤水菜、アイスプラント、黄カブ、紅しぐれ大根など、ウチの朝ごはんは青虫が喜ぶような食卓です。採れたて野菜の日もあるけど、朝は時間がないから、事前にタッパーに分けていた野菜を出してサラダにするのが日常。

ドレッシングはブルーベリー酢と、オリーブオイルを混ぜ合わせたものが定番なんですけど、たまに無性にマヨネーズで食べたくなっちゃいます……(笑)。僕自身は野菜をいっぱい食べてたら健康体!っていう短絡的な考えですが、なにげにカミさんが野菜ソムリエの資格とか持っているので、朝ごはんも頼りにしてます!

鎌倉野菜のサラダトーストプレート
鎌倉野菜のサラダトーストプレート。
約20種類の野菜を使ったサラダ、サラダトースト、紫タマネギのピクルスや、ルバーブジャムのヨーグルトなど。すべて家の農園で採れたものを使用し、これらを朝から平らげる。

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