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あの人の、いつもの朝ごはんvol.8 中村隼人、小林 恭/小林マナ、祐真朋樹

朝ごはんは家族と一緒に。好きなものを好きなだけ食べる。お気に入りの店で至福のひとときを過ごす。和食に洋食、朝パフェ、朝ラー、朝カレー。過ごし方も違えば、食べるものも違う。だけどみんな等しく、朝食が大好きなんです。

Photo: photo/Tetsuo Kashiwada, Satoshi Nagare / Text: Chisa Nishinoiri, Masae Wako, Ai Sakamoto

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中村隼人

大先輩に憧れて
休日の朝はレトロな喫茶店でモーニングを

料理番組のMCを務めたことがきっかけで料理好きになったのですが、歌舞伎公演中の朝ごはんは、ものすごく大事にしています。役によってパンとごはんを食べ分け、立ち回りが多いハードな演目の時は決まってごはん。白米を食べると、声が生きるし馬力が全然違いますね。エネルギーになっていると体感します。逆に朝食で白米を食べるのは公演中だけ。基本、朝はパン派なんです。

中村隼人さん

休みの時はゆっくり起きて、喫茶店でブランチをとるのが好きです。日比谷にある〈珈琲館 紅鹿舎〉は、歌舞伎の大先輩で女方の第一人者である中村魁春のおじさまに教えていただいた一軒です。

6、7年前、舞台でご一緒させていただいた時、お互いに朝食やランチのお気に入りのお店を教え合おうということになったのがきっかけでした。ご一緒させていただく中で、あの古典を演じた時のメンバーはさぁ、とか、当時の僕は何歳でどんな演目を演じていてさぁ、とか。舞台のことから若かりし頃の思い出話までざっくばらんに色々と話してくださり、先輩との距離を縮めてくれた大切な思い出の詰まった一軒です。

ふかふかのパンのピザトーストと、サイフォンで淹れるコーヒーとの組み合わせが最高。旨い!立ち居振る舞いから、食べるもの、飲むものまで、憧れの先輩の姿は逐一真似したくなる。頬張るたび、諸先輩方も食べてきた味なんだろうなぁ、と思いを馳せています。

〈珈琲館 紅鹿舎〉の元祖ピザトースト
〈珈琲館 紅鹿舎〉の元祖ピザトースト。
日本で初めて作られたというピザトースト。モーニングはドリンクセットで¥1,150。店は1957年創業。住所:東京都千代田区有楽町1-6-8 | 地図/TEL:03-3502-0848/営:9時30分〜23時45分(土・日・祝9時〜)/休:無休

小林 恭/小林マナ

事務所のスタッフとワイワイ食べる
“実家みたいな”朝ごはん

小林 恭/ 小林マナ

小林マナ

朝の主役は卵がけ土鍋ごはん。今日は納豆入りラー油、実山椒入りの浅漬け、ぬか漬けと梅干しとシソ&ミョウガのゴマ油和え。ごはんのお供を並べ、何をのっけるか迷うのが幸せ。1膳じゃ足りない。

小林恭

ウチは自宅兼事務所で、1階がオフィス、2階が自宅。キッチンとダイニング兼打ち合わせ室は1階に造りました。

マナ

平日は毎日、スタッフ全員と一緒に食べます。私が料理する時のテーマは懐古主義。昔、実家で食べてたような普通のごはんが愛しい。

食事時はコミュニケーションの時間でもあって、“週末は何してたの?”“餃子を皮から手作りしたんですよー”なんて雑談も楽しい。この時間があるから、仕事中は個々が集中できるんだよね。

マナ

外食が多くなりがちなスタッフの健康を考えて、というのも大きいけれど、朝食は特に、私の純粋な楽しみでもあります。前に糖質抜きダイエットをしたらストレスがたまって……。
大好きなお米を楽しく食べることにしたらスッと痩せました。

毎朝6時に犬の散歩。そのあと僕ら2人で1時間ほど散歩して、朝食は8時頃。結構歩くから、朝はたくさん食べてもいいんじゃない?

マナ

朝ごはんを充実させるって、一日をちょっと幸せにする最も簡単な方法だと思う。欲求に従って、食べたいものをいただくのがいちばん。スタッフにもそれを伝えたいですね。

卵がけ土鍋ごはんと常備菜
卵がけ土鍋ごはんと常備菜。
メインは発芽玄米入り土鍋ごはんと卵、オクラ入り味噌汁。塩ゆで実山椒を混ぜた自家製浅漬け、東小金井〈ふじわら〉の瓶詰《納豆辣油》、シソとミョウガのゴマ油和えなど、ごはんのお供をもりもり並べるのがima流。

祐真朋樹

子供の頃から食べ慣れた
和食がしっくりくる

仕事柄、昼と夜は会食が多いことから、朝は極力バランスのいい食事をとるようにしています。朝と昼はしっかり食べ、夜は軽めを心がける。仕事の開始時間にもよりますが、だいたい6時半頃に起きて8時頃から朝食をとることが多いです。
和食で育ってきたので、しっくりくるのはやはり和食。朝ごはんも、焼き魚などの主菜に煮物や漬物、味噌汁を添えた和定食が中心です。ただ中華や洋食も好きなので、休日のブランチは和食以外が多いかもしれません。

子供の頃は、タクシードライバーだった父が仕事終わりに買ってきた餃子を、翌朝焼き直してトーストにのっけて食べるのが好きでした。深夜、寝ている僕を起こして「餃子食べるか?明日の朝にするか?」と聞くので、「明日の朝食べる」とやりとりしたのもいい思い出。
盛り付ける器については、和食には京都の〈てっさい堂〉で買った古伊万里を使うことが多いですね。食洗機で洗えるイッタラも使い勝手がいいので使っています。

野菜やフルーツを多めに使った和定食。

朝はしっかり食べるという祐真さんの言葉通り、家庭の朝ごはんとは思えない、品数多くバランスのとれた和定食がずらり。欠かせない食材などは特にないが、なるべく野菜やフルーツを多くとるようにしているという。ごはんは食感が良く、栄養価の高い雑穀米がお気に入り。

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