ゼロワンカレー A.o.D(三田)
大阪発、インド・ケララ経由。
東京の、進化系ミールス発信中
“混ぜるカレー”を語るうえで、外せない一軒だ。なにせ、店主の立田侑志さんの出発点は、“混ぜる”ムーブメントを牽引してきた大阪スパイスカレー。その後、研究のために旅したインドで、南の、特に豊富な食材と幅広い調理法を持つケララ州の料理に惚れ込み、自身の料理をググッと現地寄りに。何種ものカレーや副菜をご飯と“混ぜる”のがデフォルトの、南インドの定食、ミールスにシフトする。
そして、現地への旅を重ねる中で、さらなる進化を心に決め、東京に移転。現在は、炭焼き台や燻製マシン、低温調理器を完備したオープンキッチンから、ケララのテイストを落とし込んだ品数豊富なミールスを発信中だ。
副菜には、ココナッツの炒め煮トーレンやココナッツのチャツネ。定番カレーには、現地のソーセージからインスパイアされたという、スモークの香りが鮮烈なラム肉ビンダルーや、炭火で香ばしく炙ったチキンマサラがスタンバイ。近隣地域のテイストもちりばめつつ、ケララ名産のココナッツやココナッツオイル、スパイスをふんだんに使い、豊かな旨味を表現しているのが、ここのミールスの特徴だ。混ぜるほどに重層化する、その旨味を堪能されたし。
ゼロツー ナシカンダールトーキョー(大手町)
さらにカオスなカレー、
“ゼロツー”も登場!
“混ぜる”は必然!ゼロワンの立田さん、今度は、カレーとおかずがライスの上でぎちぎちにひしめくワンプレート飯を、東京に放った。南インドから渡ったイスラム教徒が広めたとされるマレーシアの屋台飯、ナシカンダールの専門店だ。
ショーケースにずらりと並んだカレー、肉のおかず、野菜のおかずから好きなものをチョイスして、ライスにどんどんのせてもらうスタイル。現地さながらにカレーのつゆだくもOKで、食べる前から皿の上がカオス!しかも、食文化まで混ざっちゃっているのが、多民族国家ならでは、で面白い。
カレーやおかずには、ナンプラーやゴマ油、醤油といった調味料や、バイマックルなどのハーブも使われていて、“東南アジアのインド“の趣。現地流に、甘い紅茶テ・タレ(+250円)とどうぞ。