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暮らす

建築家・マレーネ・ヴィトと、プロダクト&インテリアデザイナー・ニコライ・ロレンツ・メンツェが選んだ椅子

食事をしたり、読書をしたり、時には何かを置いてみたり……椅子は心地よい居住空間に欠かせないもの。だからこそ、そのセレクトからは、自然と住み手の暮らしが浮かび上がってきます。「居住空間学2023」で取材した部屋から厳選した椅子を紹介。椅子から考える居住空間学“サイドB”です。

photo: Maya Matsuura, Junpei Kato, Rasmus Rønne, Taro Hirano, Masaki Ogawa, Sayuki Inoue / text: Chieko Tomita, Sawako Akune, Emi Fukushima, Masae Wako, Asuka Ochi / edit: Kazumi Yamamoto, Tami Okano

〈アンドトラディション〉社の《X HM10 ラウンジチェア》

祖父が手がけたシンプルなラウンジチェアの魅力

〈アンドトラディション〉社の《X HM10 ラウンジチェア》

デンマークミッドセンチュリーデザインのパイオニアデュオ、Hvidt & Mølgaard による《X HM10 ラウンジチェア》は、古い木製のテニスラケットからヒントを得たフレームで、1959年にリリースされた。マレーネさんは、デュオの一人、Peter Hvidtのお孫さん。

「祖父は家具デザインにおいて、この椅子のように、シンプルで正確な美学を追求したそうです」。家具も手がけるパートナーのニコライさんも絶賛する、リビングのアイコンのような存在。