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レモンサワーこそ、バーの入口である。“レサワ”が楽しめる、東京のオーセンティックバー5選

大衆酒場でお馴染みのレモンサワーは、日本人にとって最も身近なカクテル。スターターとして、これをアレンジした一杯を出すオーセンティックバーも増加中。なぜこれほどまでに、レモンサワーは愛されるのだろうか。

photo: Shin-ichi Yokoyama / text: Koji Okano

主に焼酎、レモンシロップや果汁、炭酸水から成るレモンサワー。居酒屋の定番ドリンクは一見、バーとは無関係に思える。しかし今、多くのバーテンダーが、この和製カクテルに熱視線を注いでいるのだ。

「うちの“レサワ”を飲み、果物の蒸留酒にハマった方もいます」と、〈Bar B&F〉店長の峰岸翔弥さん。ベースの「シンガニ」はバー初心者に馴染みの薄い酒だが、これで“レサワ”を作ると客が興味を示すという。

一方でレサワの焼酎の要素を穀物の風味が強い「ジュネヴァジン」で置き換えたのが、〈BAR WATERSHED〉店主の角田剛兵さん。レモンサワーの要素を分解&再構築する、バーらしい仕掛けだ。ほかにもスロージューサーでレモンを丸ごと搾ったり、シグネチャーカクテルをアレンジしたり。一杯を通して、バーテンダーの創意工夫が垣間見える。

〈Bar B&F〉のボリビアン・レモンサワー

〈Bar B&F〉のボリビアン・レモンサワー
マスカットが原料のボリビア産の蒸留酒・シンガニ使用。柑橘の精油成分・リモネンを含むため、レモンと好相性。1,540円。

〈Bar Rocaille〉のミョウガのレモンサワー

〈Bar Rocaille 〉のミョウガのレモンサワー
シグネチャー「ミョウガのジントニック」をアレンジ。和製ジン「ROKU」使用。レモンの酸味で爽快な飲み口に。1,800円。

〈la france〉の特製レモンサワー

〈la france 〉の特製レモンサワー
スロージューサーで、レモンを丸々圧搾。味を邪魔しないウォッカがベースゆえ、柑橘フレーバーみなぎる一杯に。1,540円。

〈OOTONG RUM HALL〉のラム酒のレモンサワー

〈OOTONG RUM HALL〉のラム酒のレモンサワー
カクテルベースとして秀でたラム「BACARDÍ SUPERIOR」を使用。度数は高いのにさっぱりした後味に仕上がる。750円。

〈BAR WATERSHED〉の自家製レモンソーダのレモンサワー

〈BAR WATERSHED〉の自家製レモンソーダのレモンサワー
レモンピールを蒸留し、炭酸ガスを注入して作る自家製レモンソーダを使用。柑橘の香りが軽やかに立ち上がる。1,760円。

レモンサワーを語らせろ!〈酒肆一村〉大野尚人 × 〈OPEN BOOK〉田中開