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京都駅で時間が余ったら。駅周辺のおすすめスポット 〜後編〜

京都駅で残り時間は30分。さて、どうする? どうしたい?お風呂で汗を流すもよし。新撰組の歴史に触れるもよし。もしもピアノが弾けるなら弾くもよし。電車に乗るためだけじゃもったいない京都駅と周辺、その選択肢は案外多いのだ。前編「京都駅で時間が余ったら。駅周辺のおすすめスポット 〜前編〜」も見る

photo: Masuhiro Machida / text: Yusuke Nakamura

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京都駅ビル

美術館「えき」KYOTO、石の博物館にピアノも
巨大な駅ビルを探索する

2022年で25年、現在4代目となる京都駅ビル。建築全体のフォルムは有名だが、その内側も飽きさせない魅力が満載だ。美術館があり、ささやかな博物館があり、そして絶景ロケーションのピアノもスタンバイ。地元の人にも知られていない穴場らしい、新幹線がよく見下ろせる南側の広場、そして西側にはタケノコが生える屋上テラスだってある。巨大な複合施設、という名のジャングルをちょっと探検気分で巡ってみるのはどうだろう。

DAVADA COFFEE & RECORDS

ポートランドなスタイルの
DAVADA COFFEE & RECORDSでレコードを買う

長年、左京区の元田中にあったレコードショップ〈Llamalabo Record〉の店主GOWさんが河原町七条の南西角にオープンしたコーヒー&レコード店。小さな店内だが奥にはロック、ジャズ、ヒップホップ、歌謡曲などジャンル問わずの中古レコード(試聴可)とCDが所狭しとぎっしり。旅のフィナーレにコーヒーで一服、そしてレコードで散財、もう思い残すことはない⁉ 

新撰組の跡地

新撰組の跡地を巡り、
幕末に思いを馳せてみる

新撰組、といえば中京区の壬生寺周辺がお馴染みの地ではあるが、彼らの最期を語るうえでは外せないゆかりの地が京都駅の西側、堀川通付近に存在する。参謀・伊東甲子太郎らの殉難の地。そして不動堂村屯所跡、または新撰組最後の洛中屋敷跡。これらを巡れば、約150年前に町を闊歩していた新撰組が立体的に浮かび上がってくる?いずれの石碑も徒歩圏内、幕末最後の浪士たちに思いを馳せながら帰途に着くのも悪くない。

〈富士ラビット〉社

登録有形文化財のレトロモダンな洋館、
富士ラビットの意匠を知る

通量の多い七条通でひときわ存在感を放つモダンな洋館がある。1923年に建てられた、T型フォード等の輸入車販売代理店〈日光社〉旧社屋で、戦後はスクーターを販売していた〈富士ラビット〉社。国の登録有形文化財に指定されており、2001年に保存修理、構造補強の改修を経て現在に至る。1階に入っている〈なか卯〉はウサギつながり?2階は〈CAFE Rabbit〉となっている。

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