ワールドツアーの出発点・東京を満喫
ルイス・コールとジェネヴィーヴ・アルターディによるユニット、Knowerが2023年に発表した最新作を引っさげ、3月に来日ツアーを実施。
ルイス・コール
空港のゲートを出た瞬間からコンビニを探し、すぐにイクラのおにぎり、ちくわとかまぼこを買い、移動中に食べていたんだ。
ジェネヴィーヴ・アルターディ
私はベジタリアンで、日本の魚料理って魅力的だから、見ていてツライのよ。
ルイス
ちなみに好きな日本食は?
ジェネヴィーヴ
(即答で)あん肝かな。
ルイス
もう菜食主義は卒業だね。
音楽家4人が同居する、ルイス家の日常とは
ファンキーで正確なルイスのリズムに、ジェネヴィーヴのはかなげなボーカル。それを軸にして、曲ごとに、いたずらなエレクトリックや、正統派なブラスセクションが加わるKnowerの楽曲。
遊び心あるテイストに加え、新作『Knower Forever』には、少しリラックスした感もある。制作風景はCDのライナーに掲載されているが、アルバムのほとんどの曲が、ルイスの自宅でレコーディングされたものだという。
ルイス・コール
レコーディングスタジオもいいけど、音が少し硬くなってしまい、Knowerには向いていないと思ったんだ。独特のユーモアや躍動感が出ないんじゃないかと思って、みんなを家に呼んでセッションを始めた。
ジェネヴィーヴ・アルターディ
例えば「I'm The President」では、ストリングスをリビング、ブラスセクションをダイニングで。コーラス隊は敷地内に駐車場につながるドライブウェイがあって、そこに並んで歌ってもらったの。
ルイス
僕らリズムセクションとギター、ボーカルは2階の各部屋でプレーして。リラックスした雰囲気で、すごく楽しかったな。
ジェネヴィーヴ
あまりにも居心地がいいから、私とサックス奏者のジョン・キーク、ギタリストのペドロ・マルチンスは、ルイスの家に引っ越して、4人で暮らしていて。
ルイス
音楽家同士で毎日顔を合わせ、話をしていたら、いろいろなアイデアが浮かんできて。実はもうKnowerの新曲はできている。ドラムパートなんて録音済みさ(笑)。
ジェネヴィーヴ
自室に籠(こ)もって、ソロ作の準備をしていると思ったら、バンドの方?
ルイス
いや、得意の同時進行。夏にオーケストラアルバムをリリースする予定で、そっちはすでに完成済み。自己ベストだと思っているよ。君のソロアルバムはどうなっているの?
ジェネヴィーヴ
アニメ『転生したらスライムだった件』にハマっていたら、大のアニソン好きになって(笑)。影響を受けたけど、それを自分の中で消化するのに苦戦した。でも、ほとんど終わってる。次は各自ソロで来日かな。