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焼酎造りは原料作りから。信じた道を進む若き蔵元〈八千代伝酒造〉

勇壮な桜島の聳(そび)える錦江湾(きんこうわん)(鹿児島湾)を中心に、山海の双方に恵まれた鹿児島県。豊かな自然を生かし、ほかにない味を生む若き生産者たちが増えています。強い信念を持って日々に向き合う7組の生産者に会いに、県内を巡りました。記事の後半では、実際にその味に出会えるお店の紹介も。前回の〈ファームランド櫻島〉を訪れた記事はこちら

photo: Yoshikazu Shiraki / text: Sawako Akune

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旅をした人:ジェローム・ワーグ(シェフ、アーティスト)

鹿児島県の生産者を訪ねる旅は、まだまだ続きます。それぞれに特徴の違う県内の土地で、そこだけにしかない味わいを生む生産者たちは、誰もが弾けるような笑顔揃いです。

八千代伝酒造(八木健太郎):芋焼酎

焼酎造りは原料作りから
信じた道を進む若き蔵元

「畑を始めた当初は、蒸留酒なのに原料作りから手がけることに意味があるのか?と言われたりもしました。孤独だったけれど、自分たちでいい原料を作れれば、その先の道が開けるという確信があった。心折れずに進むと決めていたんです」そう話す八木健太郎さん。

八木さん率いる八千代伝酒造は本格焼酎の蔵元。多くの蔵元が契約農家から原料を仕入れるなか、八千代伝酒造は13年ほど前から田畑を取得して、自社で原料のサツマイモや米を作ってきた。

手塩にかけて育てたその原料で、2016年には、サツマイモを独自の手法で乾燥熟成させて甘さを引き出したうえで蒸留する「つるし八千代伝」を、翌年には冷凍熟成した芋を醸す「Crio」を発売。いずれもほかにない芳醇な味わいの芋焼酎として存在感を見せつけた。さらに19年には国内の蔵元として初めて農業法人となり、独自の道を歩む。

農業への注力は、蔵のあり方も大きく変えた。八千代伝酒造では、焼酎を造る者は皆、畑にも出る。
「仕事が倍になる、と思いますか?実際はその逆で、いい原料を作ればその処理がぐんと楽になるし、酒造りの際の細かな調整も必要ない。結果的には農業を始める前より休日も増え、勤務時間も減りました」

ごうごうと清流の流れる猿ヶ城渓谷のほとり、テロワールを生かした八木さんたちの田畑と酒造り。これからもさらに高みを目指す。

八千代伝酒造 猿ヶ城渓谷蒸溜所

住所:鹿児島県垂水市新御堂鍋ヶ久保1332-5 | 地図
TEL:0994-32-8282
蔵見学は不可
HP:https://yagishuzou.co.jp/

八千代伝酒造の味に出会えるお店はこちら

あんらく食堂(鹿児島市)

芋・黒糖焼酎
ローカルも観光客も集い、昼には定食も出すアットホームな居酒屋。店主・安楽正人さんの確かな目利きによる芋・黒糖焼酎が常時50種類以上揃う。八千代伝酒造の「Crio」は華やかな香りを楽しむソーダ割りで。

地酒とワイン たにもと屋(鹿児島市)

秋限定焼酎「熟柿
地元からの信頼も篤い、ソムリエ資格を持つ谷元鉄郎さんが率いる酒店。自然派ワインと焼酎に特化し、焼酎は足繁く蔵に通って厳選する。八千代伝酒造の焼酎は各種揃い、秋限定焼酎「熟柿」(2,970円)も購入可。

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