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フランス

映画と文学の中間域を生み出した “暴走爺”が齢79歳にて再覚醒。

1950〜60年代、わが国のフランス映画ファンに符丁として、「アラン」と問いかけたとする。おそらく大半が(特に女性はためらいなく)影のある超美男俳優の「ドロン」と答え、映画監督の「レネ」と答えるのはよほどのマニアであったろう。さらに「ロブ=グリエ」となると皆無に近かったにちがいない。

アラン・ロブ=グリエが映画界と関係ができたのは、彼が脚本を書き、それをアラン・レネが監督した『去年マリエンバート

あまりにもヤバすぎて発禁状態? 衝撃の問題作、57年ぶりに復活!

日本を代表する小説家の一人として大江健三郎の名を挙げることに異論を差し挟む者はいないだろう。なにしろ日本人作家としては川端康成に続いてノーベル文学賞を受賞した人物なのだから。
 
受賞は1994年。理由は「詩的な想像力によって、現実と神話が密接に凝縮された想像世界を作り出し、読者の心に揺さぶりをかけるように現代人の苦境を浮き彫りにしている」から。しかしその前段に、猥雑な想像力によって禍々しい現実を

父も私もおどろおどろしい ホラーは苦手なんです。 | 黒澤和子 (映画衣装デザイナー)

「今までで一番難しい質問です」。
開口一番そうつぶやくのは、映画衣装デザイナー、この特集の第1弾で表紙を飾った黒澤明監督の娘である黒澤和子さんだ。

「一般の観客と映画人では映画との接し方が違うんですよ。映画人だったら、(テオ・)アンゲロプロスや(アッバス・)キアロスタミはもちろん観なきゃいけないと思います。でも、そういう作品を観てない一般の人は多いでしょ? 逆に世の中の人たちは興行的にヒットした

光の当たる人たちの恋愛に あまり興味が持てなかった。| 黒木 華 (女優)

映画『ビブリア古書堂の事件手帖』で、読んでない本などないような、驚くべき本の知識を持つ古書店店主に扮した黒木華さん。では映画に関して、黒木さん自身はー

「観てない映画はいろいろあるので、今回何を挙げようか悩んだんですけど、一つ挙げるとしたら『ブルーバレンタイン』です。実は、恋愛映画をあまり観てこなくて、どちらかというと避けてきたんです。それでもこれはいいから、失恋経験のある人ならすごくわかるから

無用真味

常時、多種多様な見本市が開催されるパリ。その中で最もユニークなのが、この〈ル・サロン・デ・メール・エ・デ・コレクティヴィテ・ローカル〉だ。直訳すれば、市長と自治体の見本市。フランス中の村・町・市の長や行政関係者が、管轄の自治体の改善を目的に来場する。
 セクションは、都市計画、建造物/工事、エコノミー、環境/エネルギー、健康/教育、ITなど、13のカテゴリーに分かれ、予算に応じて、来年度に必要なも

独立国家ナイツ。

萩本欽一、ビートたけしらを輩出した昭和の薫り漂う芸人の街・浅草。ここをホームベースとするのは東京漫才の正統派といわれるナイツ。「君たちは浅草が向いてる」という当時の所属事務所社長の鶴の一声で内海桂子師匠に弟子入り。半ば「ギャグのつもり」もありつつ「女の子にワーキャー言われるんじゃないか」と行ったことも見たこともない浅草に足を踏み入れた。それから15年。今や浅草の顔となった2人を直撃すると……。

伊吹珈琲店|土井善晴

 黒門市場の仕入れの時にいつも立ち寄っていたのが伊吹さん。東京に移って20年になりますが、今でも黒門に行けばここに行くのが楽しみ。私は大のフランス好きですが、ずっと前から人に「大阪にパリがあるんや」と言ってました。ミナミの盛り場にあるせいか、大抵は市場や周辺で働く常連さん、中には怪しげな人もいて、人間味あふれているのが、パリの古いカフェみたい。コーヒーも同様に苦味の効いた「しっかり旨口」。普段はブ

LE CAFÉ DU BONBON|久保田由希

 生徒の手元に不審な⁉動きを見つけると、すかさず、“あ、そこ”と駆け寄る。当の生徒は“先生、厳しいんですよ”とこぼしつつ、楽しそうだ。久保田由希さんは、かつてブームを牽引した人気カフェなどでお菓子の開発や製造を担当していた。が、次第に「食べ手の顔が見えなくなって」始めたのが、教えること。自分のお菓子への反応が直に伝わるのがうれしくて、気がつけば14年。教室はすぐに満員になってしまうが、いまも少人数

テーマ〈続々々々・宴会/出遅れる〉

宮沢 クロアチアのモドリッチは、子供の頃に背が小さいからサッカー選手としてはダメだって言われて、それが悔しくてめちゃくちゃ練習したって。クロアチアって人口420万人しかいないんだ。
やつい ちっちゃい国ですね。それなのにワールドカップ準優勝。
宮沢 千葉県、600万人以上いる。
やつい 千葉県、すごい。420万人なら、会おうと思えば国民全員に会えるんじゃないですか(笑)。
宮沢 彼らはヒーローだよ

〈MERCI BAKE〉のブランデーケーキ

 フランス菓子を、親しみやすい形に。田代翔太さんはそんな思いで4年前〈MERCI BAKE〉を開いた。古き良き商店街が残る松陰神社前を選んだのも、「町のお菓子屋さんでありたい」から。店頭に並べる菓子も、形はシンプルに、名前はわかりやすくがモットー。その象徴ともいえるのが、大きなパウンド型で焼くブランデーケーキだ。
「金や銀の紙に包まれていたり、色とりどりのドライフルーツが入っていたり。洋菓子屋さん