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インディーゲームガイド「新感覚パズル」編。斬新なギミックとクリア時の爽快感がクセになる5作品

はじめての人にも、そうじゃない人にも。大人が夢中になれるとっておきのインディーゲームを山田集佳さん、洋ナシさん、さやわかさんの3人が厳選。今回は「新感覚パズル」をキーワードに5作品をご紹介します。

text: Sayawaka, Younashi, Shuka Yamada / edit: Kohei Hara, Shunsuke Kamigaito

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完全爆弾解除マニュアル:Keep Talking and Nobody Explodes(2015)

developer:Steel Crate Games
対応機種:Switch/PS4/Xbox/PC/iOS/Android

コミュニケーション能力が試される、ドキドキの爆弾解除

爆発までのタイムリミットが迫る!プレイヤーたちは解除担当1名とそれ以外の二手に分かれて、時限爆弾の解除に挑む。重要なのは前者はゲーム画面しか、後者は解除マニュアルしか見てはいけないというルールだ。お互いの持つ情報をうまく伝達し合わなければ、爆弾の解除は果たせない。解法を考えるのでなく、いかにチームメイトに伝えるかが醍醐味だ。

「目の前のコード、何色を切ればいい?そんな映画並みのシチュエーションを体験しよう!」(洋ナシ)

Baba is You(2019)

developer:Hempuli
対応機種:Switch/PC/iOS/Android

ルールすらも変幻自在、シンプルだけど超ロジカル

ステージに配置されたブロックを動かして遊ぶパズルゲーム……なのだが、本作ではステージの法則を定義する文字情報も、ブロックとして配置されている。勝利条件やプレイヤーキャラクターである“Baba”すらも変化することを念頭に置きながら、クリアへの道筋を直感的に、そして論理的に導き出さねばならない。

「ルールが変わると画面に即反映される面白さは、ビデオゲームならでは。思い込みを取り払い、解法をひらめく気持ちよさを体験してみて」(山田集佳)

Last Call BBS(2022)

developer:Zachtronics
対応機種:PC

怪しげなサイトで出回る超難問パズルゲームに挑め!

高難易度なパズルゲームを開発してきたクリエイター集団・ザクトロニクスが手がけた最後の商業作品。プレイヤーは架空のPCを立ち上げ、奇怪なサイトにアクセス。そこで配信されているパズルの数々に挑戦する。プラモデル組み立て式、食品生産工場ライン建築パズル、特殊なルールのソリティアなど、独創的かつマニアも唸る難問パズルが盛りだくさん。

「難しいからこそ解けた時の達成感がすごい。時間があっという間に過ぎてしまうのでご注意を!」(洋ナシ)

ゲーム『Last Call BBS』

Unpacking(2021)

developer:Witch Beam
対応機種:Switch/PS5/PS4/Xbox/PC/iOS/Android

荷ほどきは、その人の人生を映し出す

新居に運び込んだ段ボールから荷物を取り出し、空っぽの棚やクローゼットに収納。爪切りは洗面所の引き出しに、別れた恋人の写真は目につかない棚の中に……。限られたスペースをやりくりしながら、モノをふさわしい場所にしまっていくうちに、一人の女性の人生が見えてくる。

「誰もが経験したことのある引っ越しの荷ほどきが、見事なまでにゲームとして表現されています。引っ越しの荷物を通して立体的に描かれる人間のパーソナリティにも注目です」(山田集佳)

Superliminal(2019)

developer:Pillow Castle Games
対応機種:Switch/PS5/PS4/Xbox/PC

“錯視”を駆使して出口を探せ!実験的脱出ゲーム

3D空間の中で起こる、遠近法や立体視などの目の錯覚を利用したパズルゲーム。ゲーム内では、ある物体の見る角度を変えると別の形状に見えるなど、いわゆるトリックアートのような現象が生まれ、これを利用しながら部屋からの脱出方法を探していく。出口がわからない時は、どこか錯視を起こせる場所はないかと部屋の中をグルグルと歩き回ることになる。

「パズルとしても面白いのですが、実は“物事の見方を変えよう”というメッセージ性があるゲーム」(さやわか)

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