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中央区

〈井尻珈琲焙煎所〉の井尻健一郎

「本日もいつもの路地裏でゆるりとお待ちしております」。毎朝のインスタグラムのストーリーに深煎りコーヒー豆の写真と一緒にポストされるのは、渋いジャズや男性シンガーソングライター、時々ロック。音楽好きの店主・井尻健一郎さんは、JR大正駅近くにあった喫茶店跡に約4年前に焙煎機を併設した店を始める。「ネルドリップもレコードも手間がかかるから好きなんです」と言って、彼がお茶のお点前のような所作でコーヒーをそ

MAKE ONE TWO

2019年、登録有形文化財、生駒時計店本社(p.25)に、ベトナム料理を主軸としたアジアンスタンドがオープン。以来、スパイス飲み、ニュースポット好きが集う。昼間はバインミー(テイクアウト可)やフォーを、夕方からは小皿のアテを揃える。ベトナムのエビラー油「サテトム」をちょいづけして食べる名物の焼き餃子やナチュラルワイン、クラフトビールを揃え、連日満員御礼。

炭火焼食堂 膠

焼き鳥メインの炭火焼き店。「立ち飲みでもきっちりしたものを」と、店主・宮脇直広さんが鳥取・大山どりを備長炭で焼き上げる。もう一銘柄、金曜に入荷して売り切れ御免の、宮崎の養鶏農家が育てる「うなま山地鶏」が圧巻。身のたくましさと脂ノリ、自然水で育てられたピュアな旨味が、奈良の生酛のどぶなど燗酒を誘う。大阪・粉浜〈井川とうふ店〉の厚揚げなど酒肴も隙ナシ。

スタンドニューサンカク

〈大衆酒場ひらやま〉で10年修業し、「名物スタッフ」だった“ケンケン”こと店主・ヒロカワケンさんが2018年に開店。北浜で磨いたケンケンのトークがこの店の魅力。〈ひらやま〉のレシピを継承しながらも、白和えには細かく刻んだピータンを忍ばせるなど、技アリのアテが40種以上。東大阪のスパイスカレー店〈ヤドカリ食堂〉のカレーはシメにも飲み直しのアテにも。

大衆酒場ひらやま

証券会社や製薬会社が集う北浜に「数あるオフィス街でも一番シュッとして上品だから」店主・平山雅幸さんが2004年に出店。とん平焼きや明石のタコなど定番から日替わりまでアテが50品近く。多職種な老若男女の客が埋め尽くすカウンターの光景は圧巻。平山さんは次世代の店に仕入れやレシピを伝えるなど、界隈の立ち飲みブームの世話役、頼れるアニキ的存在。

Udon Kyutaro

店主・太田博和さんは香川・高松の有名店〈うどんバカ一代〉と、丸亀〈純手打うどん よしや〉で修業。「朝うどんを大阪でも」と、朝と昼の営業に。一筆動線のセンターテーブルをみんなで囲んで食べるスタイルで、自然と客同士の会話が生まれる。キーマカレーを半分のせたカレーうどん「iki」など独創的な味に関西人も注目する。実は、インテリアは柳原さんによるデザイン。

『フジヤマコウタ / ファンタスティック④(海老スープ)』

担々麺かと見紛うこれは、札幌でスープカレーにドハマリし、カレー屋になった富士山幸太さんが、妙に気になった映画のタイトルから発想したスープカレー。「スパイスは二の次。旨味が命」と言い切る店主ゆえ、魚介スープと鶏白湯を合わせたダブルスープには、さらに干しエビを重ね、旨味の三重奏を演出。浮かぶそぼろを分け入れば、中には4=フォーならぬ、タイ米麺センレック。ラーメン+ライス感覚でどうぞ。1,150円。