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Kinonedo|中里萌美

 〈きのね堂〉のお菓子がおいしいよ、と教えてくれたのはとある人気菓子店の店主。食べてみると油脂に頼らず、焼きのしっかりした、とても力強いクッキーだった。
 都内のマンションの一室で、〈きのね堂〉こと、中里萌美さんは一人黙々とお菓子を焼いている。食育が盛んな高校に通い、農業や自給自足に憧れたこともあったが、「自分が選んだ素材と向き合いながら、一人でお菓子を作るのが性に合っている」と、この形。
「何も

foodmood

 〈フードムード〉の店内は、アースカラーの世界。木と石と野の花をバックにオーラを放つのは、デコレーションのない茶色い風貌がかえって目立つお菓子たちだ。
「バターを使ったおいしいお菓子は世の中にたくさんあるので、私は菜種油を使って、焼き切ることで出るお菓子のおいしさを伝えられたらと思っています」と、店主のなかしましほさん。
 おなかだけでなく、心も満足できるようなおやつを目指して〈フードムード〉と名

Auralee|なぜ、そこまで素材にこだわるのか?

 モンゴルの牧草地でラクダの群れに囲まれているのは、オーラリーのデザイナー岩井良太。彼の服作りの原点は、ここにあると言ってもいい。2015年のデビュー以来、良質な素材を用いたシンプルなコレクションが人気で、取引先も増えたが、岩井の素材への探究心はことのほか強い。彼は、アパレル業界へ入ってから自身のブランドの立ち上げまでの間、ニット類をはじめさまざまな素材を扱うアイテムの企画を手がけてきた。なかでも

家庭の味を食べる、みんな食堂。|平松洋子

日本各地を巡り、その土地を支える「食」を食べ、味だけでなく地域の歴史や風景、匂いや食感まで実感を込めて鮮明に伝えてくれるエッセイストの平松洋子さん。地域と食という、地域再生に欠かせない2つのキーワードで、平松さんが廃校をプロデュースするとしたら?

 全国で子供の貧困対策として「こども食堂」が広がっていますが、過疎の村では、高齢者の一人暮らしが案じられています。せっかく廃校が使えるのなら「みんな食

Le Cercle by Vintage&Cie

パリにワイン専門店多しといえども、年代物の稀少な銘柄を専門としている随一の店が、ここ、〈ヴィンテージ&カンパニー〉だ。
 通常、ワイン専門店では、稀少なワインが20%、こなれた値段の売りやすい品が80%だが、この店では稀少品が80%以上。シャトーで眠っていた逸品に、閉店した有名レストランのカーヴやコレクターから直接、集めたものがほとんどだという。その多くは、出元などの証明書が付いている。19世紀の

CHAUD CHAUD CHAUD

レストランに行かずとも、店から料理を届けてもらえるフードデリバリーは、今や世界の都市に広がる。そんな中、昨年からパリで急成長を遂げているのが〈ショウ・ショウ・ショウ〉。訳して「熱々」という名の、店舗を構えぬレストランだ。料理をサイト上で選び、注文はオンラインのみというパリ初のシステムとなる。
 料理を作るのは、星付き名店〈ルドワイヤン〉で修業したアドリアン・ブショー。デリバリーを考慮したレシピを考