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滝本誠

あるわ、あるわ、変態タイトルが続々。

 一昨年、駐日アイスランド大使館後援で、ドキュメンタリー『最後の1本』が公開された。最後の1本、は死ぬ間際の煙草でもなく、有名監督の最後の映画というわけでもない。副題にこうあったからだ。『〜ペニス博物館の珍コレクション〜』。哺乳類のペニスをことごとく収集した私設博物館にないものはただひとつ、ニンゲンのそれであった、そこで最後の1本として……。
 江戸春画のとてつもない誇張によって、日本人のペニス・

ペティボン挿画入り、 魅惑のトンプスン本。

 やはり、巻き込まれてしまいました。ユーモア、そしてヴァイオレンスふんだんの魅力的な奈落=ツイン・ピークスの滝に……。仕方ないですね、こうなったら身をゆだねるしか対処のしようがないですね。
『ツイン・ピークス』3シーズン、エピソード3、ある奇怪な機械が打ち出す番号3という、言ってみれば666÷2=333というべき3並びの救済者を演じるのが、われらが裕木奈江3なのです。すばらしい。学生実験映画のよう

アイドル歌謡効いて 下半身もるんるんに。

 シングル盤A面が「春はSA・RA SA・RA」、B面が「夢の色」、A面が初恋、B面が失恋テーマ。これが今年春期のテーマ曲となりました。どうしても欲しくなり、ショップをめぐって、ようやく買い求めた古いアイドル歌謡(1984年発売)の一枚。
 これを聴くと、つい体が動いてしまいます。腰にエネルギーが注入されるのですね。奇跡といっていいでしょう。少女の髪の香りも感じ、生き返る想いがするのがわれながら不

クローネンバーグとベケットの刈り上げ。

 前回紹介したデイヴィッド・クローネンバーグの小説『CONSUMED』(どこか邦訳を是非に!)には、サルトル、ボーヴォワールから、フィリップ・K・ディック(の『聖なる侵入』)まで、実に多ジャンルから多くの人名がゾロゾロと登場しますが、たとえば、アイルランドの作家、サミュエル・ベケットなどの人名の登場は、あきらかにクローネンバーグの知的趣味、嗜好をそのままぶち込んだ印象があります。というのも、クロー

クローネンバーグのエロえぐい処女小説

 えぐい。これほど先端メディア活用で面白く、しかしながら内容はえぐい、としかいえない、つまり、まさしく、これまで映画で培ってきたイメージ、いや、それ以上を活字として露悪的に展開して『CONSUMED』を書いてしまったのが、変態王デイヴィッド・クローネンバーグです。特に興味ぶかいのは、主な舞台が日本ということなのですね。『ヴィデオドローム』でも、架空ジャパニーズ・ポルノ『サムライ・ドリームス』を登場

女豹黒豹、桃色遊戯、戦後のお色気に発情。

 天候の様子をうかがいながら、きょうは遠出のこのルートかな、いや、近隣をジグゾー迷路かな、とか、ジャックのタチ・ポーズで熟考し、いざとばかりにトボトボ歩みはじめるのが日課ですが、古本屋さんルートというのも当然あって、時々、店頭で思いがけない、みたこともない古雑誌に適正価格? で遭遇し、狂喜することになるわけです。
 今回は2000円で購入した1冊を紹介してみましょう。雑誌タイトル『女豹』、昭和23

イーノとフリップ、ヨーヨー(友友)馬。

 馬は友達、ヨーヨー・マ(友友馬)、高名なチェリストの名前がつい浮かんでしまいましたが、馬への人間の思いは格別のものがあるようです。パリも凱旋門賞の季節になると、いつもは中国、韓国の観光客に占拠されている街にいきなり日本人が増えますが、馬は友達以上に友友金というところでしょう、ヨーヨー。
 今年の夏は、舞台劇『ウォー・ホース~戦火の馬』の来日公演が話題となりましたが、この秋の競馬、いや馬といえばこ

スピン(栞)に凝った、犯罪映画と悪女の本。

 最近購入した本としては格段の重量本が、タッシェン版『FilmNoir:100 all−time Favorites』(2014)です。持ち上げたとき持病の腰痛再発の恐れがあるとはいえ、まちがいなくこれを振り下ろせばあなたを殺せます。あるいはあなたに殺されます。すばらしいのは、本の中でも殺人がわんさかにゃんさか起こっていることですね。
 さて、重量計がないので実際重さがどれぐらいかわからないのです

木で編む巨大人型に供物を詰め込んで…。

 グラフィック・デザイナーの余技的楽しみとして、〈作品〉としての映画ポスター制作というものがありそうですね。愛着のある過去の名画を自分だけの映画館の上映ポスターとして制作するわけです。和田誠さんなども、昔、ジャンル分けしての架空映画セミナーを構想し、それの告知という形でイカしたポスターを作っていらっしゃいます。これはすばらしかった。勝手に作っちゃいました、の愛と夢の世界ということができます。
 イ

ルー・リードの股間、バナナの放つ影響力。

 ルー・リードの初来日コンサート、日時場所の記憶は曖昧ながら、鮮やかによみがえるシーンは、客が投げたタオルを乾布摩擦よろしく前後2回の股間摩擦、それを客席に投げ返したことです。なんてカッコいい
 タオルも急に宙を舞ったと思ったら、不意打ちのように〈ルー・リードの股間〉の汗と匂いをブリーフ+パンツ越しに一気に吸収、純度を増したエクスタシーに悶絶したのではないでしょうか。想定外の運命に見舞われたタオ