キーワード

漫画家

しまおまほ

「生まれた頃から自分の預金通帳があり、父がお年玉やお祝いでいただいたお金を入れてくれていました。何か欲しいものがあれば、“あれを買いたいから”と言ってお金を下ろしてきてもらうシステムでしたね」
 写真家の島尾伸三さんと潮田登久子さんを両親に持つ漫画家のしまおまほさん。幼少期は木造2階建てのアパートの一室に住み、ほかの世帯と家族同然の生活を送っていた。テレビやお風呂がなくても、洋服は全部誰かのお下が

本 秀康

「レコスケくん」の生みの親として知られるイラストレーターで漫画家の本秀康さんは、驚くべきことに、これまで得てきたギャラの大半をレコードに費やしてきたという。
「レコードくらいしか買いたいものがなかったんですよ。高校生の時にロックに目覚めて以来、ずっと買い続けてきました。といっても、その時々の生活水準に合わせて買えるものを買うってだけで、無理はしません。漫画家としてデビューした当初はサラリーマンもし

高城晶平

いつからか音楽を仕事にしたいと思っていた。高校で現メンバーの橋本翼さんと前身となるバンドを始め、大学時代には荒内佑さんも加わり、すでにceroの原型ができていた。

「大学を卒業する時も、特に就職活動はしませんでした。漠然と、あと2〜3年やるなかで何かきっかけさえあれば、いずれ音楽でやっていけるだろうみたいな確信がありました」
 
幼少期、『COMIC CUE』でサブカル的目覚めを得た髙城晶平さん

人間って美しい。忘れかけていた感覚を取り戻せるアート展。

 絵画や彫刻、現代のイラストレーションなどのアート作品のなかで、多くのアーティストが題材にし、鑑賞者の目を惹き付けるモチーフの一つが、女性を描いたものだろう。女性の美しい姿を表現した作品は、昔から世界中で愛されてきた。不朽の名作といわれるレオナルド・ダ・ヴィンチの「モナ・リザ」をはじめとして、フェルメールの「真珠の耳飾りの少女」や、ラファエロの描く聖母など、美しい女性をモチーフに描かれた作品の数々

すずやのとんかつ茶づけ

 高校2年生の夏、私は美術部の先輩が友人のNちゃんと会う時の「緩衝材」として〈すずや〉にいた。自分に期待されている役割に気付かず、ただとんかつとキャベツとごはんの割合をうまく保って食べるのに注力し、元来マイペースなNちゃんが食べ放題のごはんを一度おかわりしたので心中で尊敬した。ちょっと変わった食べ方のとんかつは先輩にとって自慢のごちそうだったのだと思う。私はただ目の前のちょうど良く残したとんかつに

蛭子能収

人はなぜギャンブルをするのだろうか? 『麻雀放浪記』の著者・阿佐田哲也であれば深甚な人生論を展開してくれそうな問いだが、シンプルにもこう答えた人がいる。

「ただただお金を増やすことに関心があるんです」

そんな“ギャンブル=財テク”説を唱えるのは、芸能界きっての賭け事好きとして知られる蛭子能収さんだ。しかし、現実はそんなに甘くない。全体の80パーセントは負けているという。

「やる前は今日こそ勝

星野道夫の言葉で知る世界のもう一つの摂理。|渡辺ペコ

 中学の国語の教科書に載っていたエッセイで出会った星野道夫さん。写真も素晴らしいけれど、星野さんの、仔細で具体的な描写を読んで、まだ見ぬ世界を想像するのも豊かな楽しみです。特に好きなのが『旅をする木』と『魔法のことば』。読み返すたびにそのスケールの大きさに深呼吸したくなります。
 季節の移り変わりと太陽の動きによって規定されながら移動していく動物の描写。そこから浮かび上がる大きな時間の流れ。自分の

写真の内から外へつながる「時間」と「空間」。|森泉岳土

 父の書棚で星野道夫さんの写真集を見つけた3年後、高校2年生の夏休みに、父の友人を訪ねてアラスカへ行きました。初の海外、初めての一人旅。16日間でデナリ国立公園、ポーテージ・バレー、バルディーズ、コロンビア・グレイシャーなど夏のアラスカを回りました。初めてなのに、不思議と未知の場所に行くような気がしなかったのは、星野さんの写真を見ていたからだと思います。
 印象に残っているのは、雪原に列をなすカリ

糸井重里が語る、我が青春のスナックとスナック芸。

30歳になる直前だったかな。とある雑誌の打ち合わせで、ふと「スナックでやるような芸を誰かまとめて本にしないかな」って僕が言ったんです。当時「スナック芸」なんて言葉はなかったけれど、飲みの席でやるお手軽な芸ってあるじゃない、タバコとマッチとグラスを使うような。要するにくだらない遊びです。「そういう本があればオレ絶対買うよ」って。そしたら編集者に「じゃあ、糸井さんが書いてください」。それでできた本が『

2015年4月16日 特集・松本隆企画会議議事録

今年は松本さんの作詞活動45周年で、6月にはトリビュートアルバム『風街であひませう』がリリースされ、8月にははっぴいえんどの仲間だった細野晴臣さんや鈴木茂さん、ほか大勢のアーティストが出演して松本さんの詞を歌うコンサート『風街レジェンド』が開催されると。そこで僕らも、松本さんが書いた詞を改めて見つめ直し、言葉とともに松本隆という作詞家の人物像に迫る特集をしたいと思ったわけです。