Read

Read

読む

“吉祥寺より西”に宿る 古本屋の新星へ。〈早春書店〉

2019年、中央線沿線の武蔵野、国分寺エリアに、新しい古書店が数軒オープンした。時間の流れもゆったりした郊外の住宅地は、本とじっくり向き合うのに程よい環境なのだろうか。目指すべき注目の古本屋へ、いざ。

Photo: Ayumi Yamamoto / Text: Tomoko Kurose

出会いが出会いを呼ぶ間口の広さが魅力。
早春書店(国分寺/東京)

7坪とこぢんまりしていながら、文学、音楽、批評、サブカル、社会派等々、硬軟織り交ぜた本がギュッと詰められている。店主の下田裕之さんは、長年大型新刊書店で働き、腕を磨いた。80年代のサブカル好きで、テキストユニット〈TVOD〉のコメカという名前で、執筆などの活動も続けている。

「国分寺という土地柄なのか、面白いお客さんが多いです。店先を学生さんにお貸ししイベントを開いてもらったり、近所の個人商店と共に企画を考えたりしています」一人出版社やZINEも積極的に応援。〈早春書店〉を介した新たな出会いが広がってきている。

「閉じた空間にしたくはないんです。通りがかりの人も、気軽に立ち寄れる場所にしたいですね」

吉祥寺 早春書店 下田さん
店主の下田さん。サブカルと戦後民主主義が好き。