熱戦のそばには、ビールラバーたち
スポーツとビールの相性はまことに良きものでありまして、観戦のお供に琥珀色の液体は欠かせないのであります。私がビールの飲みっぷりで番付をつけるなら、オーストラリア人、アイルランド人、イングランド人が3強。私が経験した3強の武勇伝を紹介すると……。
ラグビーW杯日本大会。京王線・飛田給駅前のコンビニで350㎖缶を見たオーストラリア・サポーターが一言。「これ、ミニチュア缶?」。彼が手に取ったのは500㎖缶。彼らのベースはロング缶から。
W杯期間中、各地のコンビニのビール棚を空にしたアイルランド・サポーター。日本との試合が行われた静岡で、ひと通りビールを飲んだ後、目に留まったのはリポビタンDの出展ブース。サンプリングをゲットし、とても満足そうだった。
神戸のスタジアムで見たイングランドの人たちは、ビールの売り子が客席に来るのを彼らは待たない。コンコースにいる売り子を取り囲み、自分たち専用の販売員にしてしまった。イングランド人に取材すると、一言。「ラグビーと同じだ!自分たちから仕掛けないと、ビールがなくなっちまう!」
2023年、フランスで開かれるラグビーW杯ではアサヒビールが「ワールドワイド・パートナー」になることが決定。2年後、ビールラバー3強は、「アサヒ」を大量に胃袋に落下させるのでありましょうな。