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食べる

全国の人気ドーナツショップ 長野編。〈ラーゴム ドーナツアンドドリンク〉〈ミッコ〉etc.

全国津々浦々にドーナツの熱い波が拡大中。その土地のカルチャーを感じられる人気店が勢揃い。

photo: Takashi Shimizu / text: Hiromi Shimada / edit: Rie Nishikawa

LAGOM DOUGHNUT&DRINK(長野/長野)

安心安全と持続可能性も考えた
地元食材でおいしさを。

「LAGOM」とはスウェーデン語で「ちょうどいい」の意。長野市に移住し、北欧のように森に囲まれた環境で暮らす小渕哲さんが営む。2019年、パティシエの妻と地元食材や体に優しい素材の焼き菓子店を開業し、自身も製菓を覚えた。2店目は以前から念願だったドーナツショップに。選んだのは、近年リノベによるまちづくりが進む善光寺前の空きビルの一角だ。

県産の小麦粉、牛乳、卵を使ったドーナツはもっちりとしつつも、新鮮な米油の揚げ油でこだわり軽い食感に。廃油は塗料の原料にリサイクルし、環境負荷などにも配慮。

長野〈LAGOM DOUGHNUT & DRINK〉ドーナツ
甘いドーナツ中心だがベーコンなどを使った食事系も。定番6種類+季節のドーナツ4〜8種類230円〜。
長野〈LAGOM DOUGHNUT & DRINK〉外観

mikko(長野/佐久穂町)

ドーナツの輪のように
地域と人をつなぐ交流拠点。

日本初のイエナプラン校〈大日向小学校〉の2019年の開校に伴って、ユニークな店が誕生し始めた佐久穂町。店主の塚原諒さんは大学院で研究していた村上春樹の作品に多用されていたドーナツに興味を持ち、町のウェルカムセンターとして開業した。

地元産の有機小麦粉にこだわり、かつて暮らしていた鹿児島産の砂糖などを使って菜種油で揚げた優しくシンプルな風味が好評だ。看板商品は周囲の北欧のような環境から着想を得て、フィンランドのドーナツ・ムンッキを参考に、生地にスパイスを練り込んだカルダモン。

長野〈ミッコ〉ドーナツ
地域の商店だった空き家を改修。常時3~4種類220円〜が並ぶ。地元の旬の果物を使った季節限定商品も。
長野〈ミッコ〉店内