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旧社会主義国の家庭料理を作ってみよう。おすすめレシピ3選

東欧から中央アジアまでの旧社会主義国で食された料理を再現したレシピ本『ノスタルジア食堂』『ノスタルジア喫茶』から、おすすめのレシピを紹介。ハンガリー、リトアニア、キルギス……あの頃、あの場所に想いを馳せて。

photo: Shu Yamamoto

2冊のレシピ本からおすすめレシピを紹介

イスクラ『ノスタルジア食堂』『ノスタルジア喫茶』
『ノスタルジア食堂』『ノスタルジア喫茶』イスクラ/著

『ノスタルジア食堂』『ノスタルジア喫茶』は、東欧から中央アジアまでの旧社会主義国で食された料理を再現したレシピ本。今回は特別に、おすすめのレシピをBRUTUS.jp読者に向けて紹介。

本についてさらに詳しく知りたい方は、著者のイスクラさんへのインタビュー「レシピ本『ノスタルジア食堂』『ノスタルジア喫茶』で、旧社会主義国の家庭料理に触れる」をチェック。

チキンのパプリカ煮込み

ハンガリー「パプリカーシュ・チルケ

イスクラ『ノスタルジア食堂』チキンのパプリカ煮込み
酸味のある鶏の煮込みはとても食べやすい味。カレーのような手軽さも嬉しい。「材料も少なく、カレーを作るような手軽さでできる煮込みです。ご飯にも合いますし、お子さんも食べやすく、作った方からは大変好評です。日本でももっと広がってほしい料理です」(イスクラさん)

材料(4人分)
・鶏もも肉 600g
・玉ねぎ 1と1/2個
・パプリカパウダー 大さじ2
・水 300ml
・サワークリーム 200g *プレーンヨーグルトで代用可
・小麦粉 大さじ2
・塩 小さじ2
・サラダ油 適量

作り方
1. フライパンに油を熱し、みじん切りにした玉ねぎを炒める。
2. 玉ねぎが透き通ったら、一口大に切った鶏肉を入れ、両面を焼く。
3. 鶏肉に火が通ったらパプリカパウダーを入れ、鶏肉に絡ませる。
4. ③に水を加え、30分ほど煮込む。
5. サワークリームと小麦粉を混ぜ合わせ、④に入れる。
6. 軽く煮立たせて、塩で味を調えて出来上がり。付け合わせのご飯はお好みで。

ビーツの冷製スープ

リトアニアでの呼び名「シャルティバルシチェイ」、ラトビア「アウクスタ・ズパ」、ポーランド「スウォドゥニク」、旧ソヴィエト連邦「ホロドニク」

イスクラ『ノスタルジア食堂』ビーツの冷製スープ
鮮やかなピンク色を楽しませてくれる、夏にぴったりのスープ。具材は家庭によって違いがある。

材料(2人分)
・ビーツ(中) 1個(200g)
・ゆで卵 2個
・きゅうり 1/3本
・玉ねぎ 1/4個
・ディル 少々
・サワークリーム 90g
・レモン汁 小さじ2
・水 300ml
・塩 少々

作り方
1. ビーツを皮つきのまま柔らかくなるまでゆで、冷めたら皮をむいてみじん切りにする。
2. 水、レモン汁、サワークリームを合わせてなめらかにし、塩で味を調える。
3. ゆで卵1個、きゅうり、玉ねぎ、ディルをみじん切りにし、①と一緒にスープと混ぜ合わせて冷蔵庫でよく冷やす。
4. 残りのゆで卵を二つ割りにし、ディルと一緒に飾っていただく。

MEMO
ビーツはみじん切りでも、すりおろしやミキサーにかけたピューレ状でも好みで。サワークリームはヨーグルト200gまたはケフィール200mlでも代用可(水の量は適宜調整)。

ジューシーな焼きりんご

キルギス「シリン・アルマ」

ジューシーな焼きりんご
りんごの原産地・キルギスのデザート。甘いりんごという意味。

材料(2人分)
・りんご(小) 2個
・砂糖 小さじ4
・粉砂糖 少々
・粉寒天 1g
・好みのフルーツジュース 120ml *写真は果汁100%のぶどうジュースを使用

作り方
1. りんごをよく洗って半分に切り、スプーンで芯の周りを丸くくり抜き、くり抜いた箇所に砂糖をかける。
2. 水(分量外)を少量入れた天板にりんごを並べ、200度に余熱したオーブンで15分焼く。焼き終わったら粗熱を取る。
3. 電子レンジで加熱したジュースに粉寒天(溶かす温度は使用する粉寒天の使い方を参照)を入れて溶かし、②のりんごの窪みに流し入れ、冷蔵庫で1時間以上冷やす。固まったら粉砂糖を全体にかけて出来上がり。