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ニッポン昆虫館案内〈石川県ふれあい昆虫館〉。上からも下からも眺められる、水生昆虫の生態系

全国に点在する昆虫館。国内屈指の虫愛好家でもあるスタッフたちが、日々マニアックな目線で展示に工夫を凝らしている。動く昆虫を眺め、標本のコレクションに唸る、至上の虫スポット、昆虫館へ出かけよう。

Photo: Kazufumi Shimoyashiki / Text: Keiichiro Miyata, Shiho Yoshida

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石川県ふれあい昆虫館(白山/石川)

上からも下からも眺められる、
水生昆虫の生態系。

石川県ふれあい昆虫館という名前の通り、実際に昆虫と触れ合える仕掛けが盛りだくさん。園内奥の野外生態園には大きな池が広がり、そこは自由に昆虫採集ができる。

「野生の水生昆虫やトンボが集まり、年中、水生昆虫の姿が絶えません。夏は、池の横の林で甲虫類も採集できます」と学芸員の石川卓弥さんも自慢のスポット。常設展では、水中で生き生きと過ごす数多くの水生昆虫の姿が見られる。

日本のゲンゴロウより、一回り大きいオウサマゲンゴロウモドキ
ヨーロッパに分布する最大種、オウサマゲンゴロウモドキ。日本のゲンゴロウより、一回り大きい。

国内で初めて羽化に成功したオウサマゲンゴロウモドキや、国内希少野生動植物種に指定されるシャープゲンゴロウモドキやマルコガタノゲンゴロウなど、珍しい種も豊富。昆虫が泳ぐ水槽には、水草や小型のエビや魚も入れて、見て和む展示を心がけている。

約1,500種、3,000点の標本が並ぶ
約1,500種、3,000点の標本が並ぶ。なかにはギネス級のサイズの昆虫も。

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