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虫好きが通う店、高円寺〈むし社〉。クワガタが50種も!専門誌も発刊する、日本の昆虫ショップの雄

昆虫趣味を始めるなら、愛好家たちが集う店へ駆け込むのが吉。初心者から玄人まで満足できる昆虫アイテムが並びます。標本や生体のみならず、標本制作用具、虫の専門誌や図鑑まで、すべてここで手に入れよう。

Photo: Koh Akazawa / Text: Koji Okano

むし社(高円寺/東京)

生体、標本、飼育用具などを一通り揃え、
専門誌も発刊する、日本の昆虫ショップの雄。

日本の昆虫専門店の最古参、1971(昭和46)年創業の〈むし社〉は、マニアの聖地でありながら、初心者も立ち寄れるカジュアルさが魅力だ。「クワガタが目当ての家族連れも多いですよ」と社長の飯島和彦さん。スチールラックに整然と陳列された生体は、その数50種!

〈むし社〉の売り場。生体のクワガタ、またカブトムシも種類が豊富だ
売り場の3割を占めるのが、生体のクワガタ。外国産種はとりわけアジア産が充実。雄雌のペアに加えて、単体の取り扱いもある。またカブトムシも種類が豊富だ。

飯島さんがハマっているニジイロクワガタなどの外来種から、国産のオオクワガタまで守備範囲も広く、成虫のエサから幼虫用の菌糸瓶まで、飼育用具も品揃え豊富だ。また店奥のタンスには数千の標本が並び、モルフォチョウなどの蝶からカミキリムシ、ゾウムシまで幅広い。標本制作用具も扱うから、ここで何でも買えてしまう。

〈むし社〉 社長の飯島和彦さん(左)と阪本優介さん(右)
生体に詳しい飯島さん(左)と、標本制作が得意な阪本優介さん(右)。

〈むし社〉のもう一つの事業が出版。創業から発行を続ける『月刊むし』や、クワガタ専門誌『BE-KUWA』を発刊する。また他社の本を含め、昆虫図鑑や飼い方指南書の売り場を大展開。大型書店も顔負けの充実ぶりだ。