むし社(高円寺/東京)
生体、標本、飼育用具などを一通り揃え、
専門誌も発刊する、日本の昆虫ショップの雄。
日本の昆虫専門店の最古参、1971(昭和46)年創業の〈むし社〉は、マニアの聖地でありながら、初心者も立ち寄れるカジュアルさが魅力だ。「クワガタが目当ての家族連れも多いですよ」と社長の飯島和彦さん。スチールラックに整然と陳列された生体は、その数50種!
飯島さんがハマっているニジイロクワガタなどの外来種から、国産のオオクワガタまで守備範囲も広く、成虫のエサから幼虫用の菌糸瓶まで、飼育用具も品揃え豊富だ。また店奥のタンスには数千の標本が並び、モルフォチョウなどの蝶からカミキリムシ、ゾウムシまで幅広い。標本制作用具も扱うから、ここで何でも買えてしまう。
〈むし社〉のもう一つの事業が出版。創業から発行を続ける『月刊むし』や、クワガタ専門誌『BE-KUWA』を発刊する。また他社の本を含め、昆虫図鑑や飼い方指南書の売り場を大展開。大型書店も顔負けの充実ぶりだ。