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奇奇怪怪明解事典の百貨戯典:人類の絶滅か、コオロギを食うのか?論

Podcast番組「奇奇怪怪明解事典」のMONO NO AWARE・玉置周啓とDos Monos・TaiTanが、予算100円以内で売られている中古書を今この時代に読み返す連載の第12回。前回の「メディアを 挑発し翻弄する “監督の言葉”論」を読む。

text&edit: Daiki Yamamoto

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TaiTan

今日のテーマは「人間だって滅びるんだもん♪」です。

周啓

なんだよ急に。

TaiTan

今回は『わけあって絶滅しました。』を読んだわけですけども。生物学者の福岡伸一さんがPodcastで、人間を三葉虫に譬えててさ。今は地球上で支配的な力を持っているのは人間だけど、数億年前にそのポジションにいたのは三葉虫だった、と。

しかし長らくトップに君臨していた三葉虫は、ある日を境に一気に絶滅した。要は、支配的な力を持っている生き物もいつかは必ず絶滅する……というね。この本の一番最後のページに人間が加わるのもそう遠くないかもしれない。

周啓

僕らの短い人生のスパンだと人間が絶滅するなんて想像できないけど、地球単位の長いスパンで考えたら全然あり得ることなんだなっていう発見がありましたね。

TaiTan

実際、人間を倒すのは誰なんだろうね。

周啓

やっぱりAIだろうね。AIvs.人間っていうよりは、AI+AI寄りの人間vs.人間っていう構図になる気がする。

TaiTan

今の技術を見ていると、ChatGPTみたいなAIが進化して、人間同士に殺し合いをさせるっていうのは全然あるだろうね。「AIにコントロールされて絶滅」

周啓

それでいうと、この本には「食べるのがのろくて絶滅」「歯が弱くて絶滅」とかユニークなものが多かったけど、僕は食べるのものろいし歯も弱いからそっちも他人事じゃないなと思いましたね。

TaiTan

じゃあ周啓くんは、まずは食糧危機に備えた方がいいね。コオロギとかも食えるようにならないと。

周啓

コオロギ食うくらいなら絶滅してもいいです。

TaiTan

いろんな人に嫌われそうな結論だな。

『わけあって絶滅しました。』
『わけあって絶滅しました。』

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