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奇奇怪怪明解事典の百貨戯典。中古書店の100円本を読む:辺境で生まれる 次世代のコラムスター論

Podcast番組「奇奇怪怪明解事典」のMONO NO AWARE・玉置周啓とDos Monos・TaiTanが、予算100円以内で売られている中古書を今この時代に読み返す連載の第9回。前回の「巨大な財を成す 陰謀論のマクドナルド論」を読む。

text&edit: Daiki Yamamoto

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TaiTan

今回は松尾スズキの『さよならお婆ちゃん』ということで。『TV Bros.』の連載コラムをまとめた本ですね。まあ松尾さんの文章が面白いのは言わずもがな、そこにはあえて触れまいという感じです。今日のテーマは「次のコラムスターはどこから生まれるのか」。周啓くんはどう思う?

周啓

……えー、囚人。

TaiTan

いい線行ってるね。今までもマツコ・デラックスとか、まったく予想外のところからスターが生まれてきたわけですよ。そういうコラム文化の文脈を踏まえると、次はアウトローな人が来るっていう予想は面白い。

周啓

今まではアウトローの世界にルポライターが入っていって、取材して記事にする……というシステムだったけど、インタビューされる側も空気感がわかってきて、「自分のことを書いたら面白いんじゃないか」って思って書き始める人が出てくるかもね。

TaiTan

今『Breaking Down』が面白いじゃない。俺は瓜田純士がベストセラーを出す気がするね。

周啓

すでにYouTubeの動画ではベストセラー級のものを出してるしね。コラムの面白いところって、「この人にはこんなふうに世界が見えているんだ」って新しい視座を与えてくれるところだと思うんだよ。そういう意味でもアウトローの人たちの視点はまだまだ知られてないことが多いし、瓜田氏がベストセラーを出すっていうのは全然あり得る気がするよね。

TaiTan

コラムは常に辺境から革命が起きているわけですよ。そうなってきたら次はアウトローだ、っていうのは納得がいく。

周啓

雑誌のコラムとも相性いいしね。

TaiTan

俺はそれを見越して「コラムスターになるには墨を入れろ」って啓発本を書こうかな。

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