TaiTan
今回は松尾スズキの『さよならお婆ちゃん』ということで。『TV Bros.』の連載コラムをまとめた本ですね。まあ松尾さんの文章が面白いのは言わずもがな、そこにはあえて触れまいという感じです。今日のテーマは「次のコラムスターはどこから生まれるのか」。周啓くんはどう思う?
周啓
……えー、囚人。
TaiTan
いい線行ってるね。今までもマツコ・デラックスとか、まったく予想外のところからスターが生まれてきたわけですよ。そういうコラム文化の文脈を踏まえると、次はアウトローな人が来るっていう予想は面白い。
周啓
今まではアウトローの世界にルポライターが入っていって、取材して記事にする……というシステムだったけど、インタビューされる側も空気感がわかってきて、「自分のことを書いたら面白いんじゃないか」って思って書き始める人が出てくるかもね。
TaiTan
今『Breaking Down』が面白いじゃない。俺は瓜田純士がベストセラーを出す気がするね。
周啓
すでにYouTubeの動画ではベストセラー級のものを出してるしね。コラムの面白いところって、「この人にはこんなふうに世界が見えているんだ」って新しい視座を与えてくれるところだと思うんだよ。そういう意味でもアウトローの人たちの視点はまだまだ知られてないことが多いし、瓜田氏がベストセラーを出すっていうのは全然あり得る気がするよね。
TaiTan
コラムは常に辺境から革命が起きているわけですよ。そうなってきたら次はアウトローだ、っていうのは納得がいく。
周啓
雑誌のコラムとも相性いいしね。
TaiTan
俺はそれを見越して「コラムスターになるには墨を入れろ」って啓発本を書こうかな。