言葉だけで描かれた小説世界を
ビジュアル化してみたい
僕は小説を読むとき、自分なりの画を思い描きながら読み進めるんですが、その画を可視化したら面白いだろうなと漠然と考えていました。その一方でPinterestには、貴重な画像やコアな写真がアップされている画像共有SNSという印象があります。例えば僕はジャック・ケルアックに関して、マニアレベルに詳しいと自負していたんですが、Pinterestには見たこともないポートレイトがいろいろアップされていて驚いたことを覚えています。
そこで、10代の頃から何度も読み返してきたケルアックの『On The Road』をPinterestでビジュアル化したら、きっとワクワクするようなケミストリーが起きるはずだと考えたんです。
ハッとする1枚の写真が
インスピレーションを刺激する
『On The Road』は、若い頃にアメリカを放浪したジャック・ケルアックの自伝的な小説です。登場人物の多くは彼のビート・ジェネレーションの仲間たちがモデルになっていて、混沌の中にも活気漲る1940年代末から50年代初頭のアメリカで、自由を求めて旅をした若者たちの姿が描かれています。若い頃、この作品世界に憧れて80年代初頭のアメリカを放浪した僕にとっては、バイブルとも言うべき作品です。
それだけに、僕の頭の中には作中のさまざまなシーンのイメージが存在しています。でも、そのイメージ通りの画像を並べるだけでは広がりがなくてつまらない。自分の想像を超えたビジュアルを探したいと思ったときに、頼りにしたのがPinterestの検索です。
今回、集中して向き合ってみて気づいた点がいくつかありましたが、中でも僕が気に入ったのは、例えば「rusty」のような「気分」や「雰囲気」を表す形容詞を検索ワードに追加して、それがヒットするととてもユニークな画像や動画が提示される点。機械的な通り一遍の検索とは違って、これはほかでは味わったことのない体験でした。
また、Pinterest上で画像をクリックすると画像が拡大されるとともに、その下に関連する画像が続くじゃないですか。そのあたりに僕の期待値を超えた画像が含まれていたりする。期待以上に会心の画像が見つかることもあるし、想像してなかった方向に興味やイメージを拡げてくれる画像に出会うこともあり、『On The Road』のインスピレーションがグンと拡がりました。
その体験をきっかけに、自分自身のアイデアや体験もPinterest上で発信したくなったんです。その手始めとして、22歳のときにサンフランシスコのCity Lights Bookstoreを訪ねた写真をボードにアップしてみました。ここから僕なりの『On The Road』の旅を紡いでいこうと思います。
世界中の人たちのビジュアル体験で綴る
オリジナルなOn The Roadボード
僕はこれまで、Pinterestを能動的に使いこなしてきたわけではなかったんですが、今回『On The Road』のビジュアライズというテーマでいろいろトライして、新しい体験ができたし、Pinterestのボード上で面白いことができそうだという感触がありました。
特にPinterestが用意してくれる関連ビジュアルがとても気が利いていたり、なにより「気分」を表す形容詞にも対応してくれたりと、ともすると機械的な印象になりがちな「検索」に、柔らかさや温かさのようなものを感じられるところが気に入りました。それに今回、壁に写真をピンナップする愉しさを思い出させてくれたことも、これから使い続けたいと思った理由の一つですね。
Pinterestの画像はすべて、世界中の利用者が投稿したもの。その膨大なビッグデータももともとは一個人の投稿から成り立っているわけです。いつか僕の投稿した画像が世界の誰かにピンナップされるかもしれないと思うと、少しドキドキしている自分がいます。
Pinterestの幅と奥行きを
活用するための検索アイデア
もっと楽しくクリエイティブに
ピンタレストのある暮らし
新しいイメージやインスピレーションを求めて、検索窓に気になる言葉を入れたら、魔法のように出てくる画像や映像の数々。世界中から集めたアイデアはボードに分けてストックしたり、さらにズームイン検索でより精度高く絞り込んだり。想像を遥かに超えるビジュアル検索は、あなたを新しい世界に誘ってくれます!アプリをインストールするのがおすすめ。