Cook

セントチヒロ・チッチの家カレー。コリアンダーシードが欠かせないキーマカレー

食べるだけじゃ物足りず、作ってしまうのだから、カレー愛は半端じゃない。自粛ムード漂う中、著名人の台所をちょっと覗かせてもらいました。音楽とカレーを愛してやまないセントチヒロ・チッチ。そんな彼女が作るのは、ライブ前によく食べるというキーマカレー。激しいパフォーマンスで有名なBiSHのライブを支える力みなぎるカレーとは?

Text: Chisa Nishinoiri, Takagi “JET” Shinichirou , Katsumi Watanabe, Yoko Fujimori / Recipe: Kayako Nitta

オリジナルの
ガラムマサラを作りたい

以前に住んでた街がカレー激戦区で、色んなお店に行くうちに「カレーってこんなに広くて深い世界だったんだ!」って。それからは週に4~5回はカレー屋さんに行ってますね。

BiSHのツアーでも、遠征先で必ずその土地のカレー屋さんに行きます。中でも高松の〈朔日〉さんで食べたサバカレーは感動しました。今は『スパイストラベラー』でご一緒しているDragon Ashの桜井誠さんや、八王子の先輩であるゴスペラーズの黒沢薫さんとも情報交換をさせてもらってます。

そうやってカレーは人と人とを繋げてくれるんです。

カレー作りを本格的にスタートさせたのは自分主催のフェス『THAT is YOUTH』がキッカケです。主催者なので自分の好きなものを自分で作って、それを振る舞いたいと思ったんで、60人前のカレーを作って。前日の夜はひたすらカレー作りだったんで「本番大丈夫かな……」って一瞬思いましたけど(笑)、みんなが喜んでくれる顔を見て、カレー作りの探究心も加速していきました。

試行錯誤して完成したのが今回のキーマです。キーマはお肉をしっかり食べるから力が出る感じがするので、ライブ前によく食べますね。こだわっているスパイスはコリアンダーシード。最初に食べた時、噛んだ瞬間にお花の香りがして、そこで自分の中で革命が起きたんですよ(笑)。だから、自分のスパイスカレーで軸になるのはコリアンダーですね。

今の目標は自分で理想のガラムマサラを作ることですね。ガラムマサラは「家庭の味」なので、そういう「自分のオリジナル」を作りたい。カレーには作る人の内面とか心、「その人のもう一つの顔」が出ると思うし、「その人だけの味」が生まれるのがカレーの不思議さと、面白さだと思いますね。

セントチヒロ・チッチのキーマカレー
愛猫のハクちゃんも肉とスパイスの香りに誘われてやってきた!キーマをパンに挟むのもオススメ。

材料(2人分)

豚挽き肉(250g)

冷凍揚げナス(1袋、約500g)

タマネギ(みじん切りまたはフードプロセッサーにかける、3個分)

ショウガ(すりおろし、大さじ1/2)

ニンニク(すりおろし、大さじ1/2) 

カットトマト缶 (1カップ)

クミンシード(小さじ1)

コリアンダーシード(小さじ1)

A[ターメリック(小さじ1/4)、チリペッパー(小さじ2)、クミンパウダー(小さじ1)、塩(少々)]

ガラムマサラ(小さじ1/2)

バター(1かけ)

サラダ油(大さじ3)

作り方

1 フライパンにサラダ油とクミンシードを入れて中火にかける。香りが立ってきたらコリアンダーシードも入れ、じっくりと油に香りを移す。

2 タマネギを加え、焦げない程度の強めの火で飴色になるまで炒める。

3 弱火に落としてショウガとニンニクを加え、混ぜる。トマト缶を加え、全体によく混ぜながら炒める。

4 弱火のままAを加える。全体を軽く混ぜたら水適量を加え、強めの中火で加熱する。煮立って油が分離してきたらガラムマサラを加え、ひと煮立ちさせる。

5 出来上がったカレーペーストをフライパンの半面に寄せて残りの半面に挽き肉を入れ、塩と好みのスパイス各少々(分量外)で味つけしてからペーストに馴染ませていく。

6 冷凍揚げナスを入れて全体に混ぜながら炒め、バターを加えて、弱火でしばらく煮込んだら完成。

POINT 1 テンパリング

セントチヒロ・チッチさんのキーマカレー作り。テンパリング
カレーの香りはテンパリングで決まる!フライパンに油とクミンシードを入れて、じっくりと中火で熱する。

POINT 2 フライパン一つで調理

セントチヒロ・チッチのキーマカレー作り。フライパンひとつで調理
時短料理をできるように、料理の全工程で、同じフライパンを使用。揚げナスはすでに揚げてあるものを使うとさらに時短できる。