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グルマン温故知新:田町〈ゼロワンカレーA.o.D〉東京でさらに進化した、大阪生まれのカレー店

テーマごとにレストランを紹介するブルータスの人気連載。今回のテーマは「大阪流」。食い倒れシティ・大阪から、東京へやってきた料理人の店。大阪で盛り上がっているカレーブームのど真ん中から、より自身の味を極めるために。

Photo: Shin-ichi Yokoyama / Text: Haruka Koishihara

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ゼロワンカレーA.o.D(田町)

東京でさらに進化した、大阪生まれのカレー店

スパイスカレーの最激戦区といわれる大阪・谷町エリアにあった人気店が、昨年、東京・田町に進出した。支店を出したのではなく、完全なるお引っ越し。

「最初は大阪で広い移転先を探していましたが、すでにカレー店がひしめいているし。それならば東京に拠点を移して、より南インドの味を追求してグレードアップした料理を出せるお店を、と決意しました」とは、店主の立田侑志さん。

メニューはすべて、カレーとご飯に野菜の副菜がセットになった南インドの定食、「ミールス」スタイルで提供。南インドの中でも、良質なスパイスやココナッツなどの食材が豊富なケララ地方の料理がベースだ。

ぐっと広くなった厨房では、肉を炭火で焼いたりスモークしたりとパワーアップ。大阪時代より種類が増えた副菜には、渥美半島の農園〈パッチファーム〉など産地直送の味の濃い野菜をたっぷりと。より香り高いケララ州の味を目指して。

田町〈ゼロワンカレーA.o.D〉店主の立田侑志さん
毎年ケララ州を訪れて見聞を広めている立田さん。
田町〈ゼロワンカレーA.o.D〉店内
店内にはさまざまな植物が飾られ、リゾートを思わせる雰囲気。

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