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グルマン温故知新:広尾〈YOSHIDA HOUSE〉 魚介料理も充実、深夜のチョイ飲みも

テーマごとにレストランを紹介するブルータスの人気連載。今回のテーマは「クラシックビストロ」。カジュアルにワインを楽しめる店が続々と"酒場化"する今、伝統料理重視のビストロが誕生。メニューは王道、しっかりポーションの肉料理と3ケタ価格の前菜や小皿料理がメニューに並び、ワインもグラスでいろいろ。月に1、2回足が向くのはこんな店!

Photo: Naoki Tani / Text: Kei Sasaki

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YOSHIDA HOUSE(広尾)

魚介料理も充実、深夜のチョイ飲みも。

前菜、主菜に加え、3ケタ価格の小皿料理が7~8種。ポーションも太っ腹。パテ・ド・カンパーニュやアッシェ・パルマンティエなど、3~4人でシェアして十分なほどで、値段はメニューを二度見するほど手頃だ。

フレンチ好きからの信頼も厚い〈レストラン キノシタ〉で5年、後半はスーシェフも務めた吉田佑真さん。料理を始めて18年目に満を持して開いた店では、自身が作り飽きることも食べ飽きることもないビストロ料理を、日常使いできる価格で提供する。ステーキなどの肉料理はワインが進む塩加減で。豊洲で仕入れる魚介の一皿は、鮮度を生かして軽やかに。

昨今ではワンオペ営業も珍しくない小箱を、男性スタッフ2人と勢いよく回し、オープンキッチンのライブ感も相まって、店内の活気にまた食欲が後押しされる。営業は深夜3時まで。遅い時間にデザートと食後酒を求めリピーターがやってくるあたり、早くも町に根ざす店の貫禄である。

広尾〈YOSHIDAHOUSE〉 吉田佑真さん
吉田さん。趣味はマラソン。
広尾〈YOSHIDAHOUSE〉 店内
2階建ての一軒家。現在は1階のみ使用するが、将来的には2階を個室にする予定もアリ。

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