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グルマン温故知新:代々木上原〈和伊厨房あんちゅう〉和伊の料理人がセッションする日常使いの店

テーマごとにレストランを紹介するブルータスの人気連載。今回のテーマは「和・ときどきイタリアン」。酒場のメニューに各国の料理がランダムに並ぶのは珍しくないが、「和を軸に、イタリアをプラス」という店が相次いでお目見え。〈和伊厨房あんちゅう〉はおばんざいで始めてパスタで締められる居酒屋。日本酒もワインも進みます。

Photo: Naoki Tani / Text: Kei Sasaki

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和伊厨房あんちゅう(代々木上原)

和伊の料理人がセッションする日常使いの店。

カウンターに日替わりのおばんざいが3種。今ならキュウリの酢の物や万願寺唐辛子の一品などが並ぶ。菜箸で「好きなものを、好きなだけ」取るスタイルで、乾杯の一杯をやりつつ、料理を待つのにちょうどいい。

桜新町で和食店〈アンジュ〉を営んでいた安住壮一さんが、自由が丘〈モンド〉をはじめ、イタリアンの名店で腕を磨いた中澤泰徳さんとタッグを組んだ「和伊厨房」。横須賀の漁港などから仕入れる鮮魚はお造りでもカルパッチョでも。だしで食べる鱧料理と手打ちパスタが一緒に品書きに並ぶ楽しさだ。

ワインはイタリアのナチュラルワインが中心で、安住さんが古くから交友を持つ日本ワインのスター生産者のものもちらほら。ほか、日本酒、本格焼酎、国産ジンなどのクラフトスピリッツまで酒の揃えも申し分なし。チョイ飲みからがっつりまで、お腹具合に合わせて選べるコースは3種。アラカルトで1杯からも歓迎と、使い勝手も良好。

代々木上原〈和伊厨房あんちゅう〉安住壮一さん(右)と中澤泰徳さん(左)。
安住さん(右)と中澤さん(左)。ワインをはじめ飲料のサービスは中澤さんが担当する。
代々木上原〈和伊厨房あんちゅう〉店内
カウンター中心。一人客も多い。

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