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グルマン温故知新:代々木上原〈tutti/NON CAPISCONO NIENTE〉ショップ併設イタリアンが開いた酒場&惣菜店

テーマごとにレストランを紹介するブルータスの人気連載。今回のテーマは「買える・飲めるイタリアン」。「家でもおいしいものを」というニーズが高まる今、イタリアンの繁忙店が打ち出した新機軸。惣菜店併設の酒場で、がっつり飲む・食べるもよし、買い物ついでに一杯も、買い物だけでもよし。自由にデイリーに使いこなすべし。

Photo: Naoki Tani / Text: Kei Sasaki

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tutti/NON CAPISCONO NIENTE(代々木上原)

ショップ併設イタリアンが開いた酒場&惣菜店。

店名は、イタリア語で「みんなよくわからない」の意味。1階が惣菜店、2階がビールやワイン1杯から食事まで楽しめる酒場。オーナーの塩原弘太さんいわく「地域の冷蔵庫であり、共有の台所や集会所のような場所に」とのこと。何の店かわからない長~い店名に「好きに使って」という思いを込めた。

ワインと食材の店を併設したイタリアン〈クインディ〉が、徒歩1分の場所に出した“アネックス”。「レストランと家庭の食卓をつなぎたい」というコンセプトを、惣菜店とデイリーな酒場を合体させ、一歩前に進めた形だ。

厨房を預かるのはクラシックなイタリア料理から和食の高級店まで経験豊かな日高弘樹シェフ。和伊のシンプルな惣菜の味は文句なし、肉じゃが風のオッソ・ブーコ(牛すね肉煮込み)など、変換力の高いつまみにワインが進む。ビールからスピリッツまで、酒も“クラフト”な品揃え。名前はさておき、使い勝手は覚えておきたい一軒。

代々木上原〈tutti/NONCAPISCONONIENTE〉シェフの日高弘樹さん
日高シェフ。調理から接客まで手際よし。
代々木上原〈tutti/NONCAPISCONONIENTE〉店内
曲線が生きたデザイン。カウンターの片側にスツールを並べ、片側は立ち飲みに。

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