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グルマン温故知新:新橋〈かごしま黒豚とんかつ ほり壱〉稀少な“ゲストブランド豚”にも注目

テーマごとにレストランを紹介するブルータスの人気連載。今回は一つの料理や食材への並々ならぬ愛情で、マニアックな専門店を作り上げてしまったお店。愛の強さ=味わいに比例する!遊び心溢れるメニューを堪能せよ。

Photo: Naoki Tani / Text: Kei Sasaki

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かごしま黒豚とんかつ ほり壱(新橋)

稀少な“ゲストブランド豚”にも注目。

新橋駅近くの雑居ビル地下に、彗星のごとく現れたニューフェイス。店主は鹿児島県福山町(現・霧島市)出身の堀内博信さん。食堂を経営する両親の下で旨いもの好きに育ち、大の好物がとんかつ。地元での飲食店勤務や経営を経て「東京で、とんかつ屋を」と、勝負に出た。

扱うのは鹿児島県産の黒豚のみで、時季替わりの「特選」を含め2種を用意。「特選」は同県肝付町〈大窪養豚〉や、霧島市〈渡邊バークシャー牧場〉など高品質飼育を貫く生産者の稀少なもの。前者は脂がとにかく甘く、後者は赤身の力強さがイノシシ級と、味の差も歴然だ。

ではブランド豚頼みの店かといえば、さにあらず。温度帯の異なる揚げ油で二度揚げすることで、粗挽きの衣をさくっと仕上げ、鹿児島の甘い醤油ベースの自家製ソースともバッチリの相性。メニューはとんかつ一本ながら、単品、定食、ロースのグラム違いとチョイスも豊富。芋焼酎をやりながらと酒場使いも。

〈かごしま黒豚とんかつ ほり壱〉店主の堀内博信さん
堀内さん。とんかつを通じ、故郷の魅力を伝えようと奮闘中。
〈かごしま黒豚とんかつ ほり壱〉店内
以前は居酒屋だった極小空間。厨房前にカウンターがある。

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