かごしま黒豚とんかつ ほり壱(新橋)
稀少な“ゲストブランド豚”にも注目。
新橋駅近くの雑居ビル地下に、彗星のごとく現れたニューフェイス。店主は鹿児島県福山町(現・霧島市)出身の堀内博信さん。食堂を経営する両親の下で旨いもの好きに育ち、大の好物がとんかつ。地元での飲食店勤務や経営を経て「東京で、とんかつ屋を」と、勝負に出た。
扱うのは鹿児島県産の黒豚のみで、時季替わりの「特選」を含め2種を用意。「特選」は同県肝付町〈大窪養豚〉や、霧島市〈渡邊バークシャー牧場〉など高品質飼育を貫く生産者の稀少なもの。前者は脂がとにかく甘く、後者は赤身の力強さがイノシシ級と、味の差も歴然だ。
ではブランド豚頼みの店かといえば、さにあらず。温度帯の異なる揚げ油で二度揚げすることで、粗挽きの衣をさくっと仕上げ、鹿児島の甘い醤油ベースの自家製ソースともバッチリの相性。メニューはとんかつ一本ながら、単品、定食、ロースのグラム違いとチョイスも豊富。芋焼酎をやりながらと酒場使いも。
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