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グルマン温故知新:表参道〈TEST KITCHEN H〉オオバコで味わう、イタリアンの醍醐味

テーマごとにレストランを紹介するブルータスの人気連載。今回のテーマは「師弟関係」。イタ飯ブームの立役者であり、日本のイタリア料理界に影響を与えてきた山田宏巳シェフ。山田シェフの下で10年以上料理長として支え続けた関口晴朗シェフ。師弟関係の2人がこの春それぞれ出店。見え隠れするイズムと個性はぜひ、味比べで体験してほしい。

Photo: Keiko Nakajima / Text: Taketoshi Oonishi

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TEST KITCHEN H(表参道)

オオバコで味わう、イタリアンの醍醐味。

1980年代、いち早くイタリア本国での料理修業を経験し、85年フルオープンキッチンの伝説のイタリアン〈バスタパスタ〉の初代料理長に就任。その後も〈リストランテ・ヒロ 青山〉や〈ヒロソフィー〉など、日本のイタリア料理界を常に牽引し続けてきた山田宏巳シェフ。

〈TEST KITCHEN H〉では、冷たいトマトのカッペリーニあり、かき氷ありとシェフのスペシャリテのヒットパレードはもちろん、さまざまなシェフとのコラボやイベントを開催し、実験の場にしていきたいと意気込む。要は、経験を経たからこそ表現できる楽しいイタリアンへの原点回帰こそが店の主題だ。

小箱全盛の業界に一石を投じる大箱空間はかつての〈バスタパスタ〉を彷彿させるオープンキッチン。¥5,800〜というコースも魅力で、客席を回ってワゴンで肉を取り分けるなど、ワクワクする演出も多数。レストランとは元来そういう場所、巨匠の集大成は実に明るく楽しい。

表参道〈TEST KITCHEN H〉山田宏巳シェフ
専用ワゴンで客席前でボリートミストを取り分ける山田シェフ。
表参道〈TEST KITCHEN H〉店内
骨董通りの路地裏、260坪の敷地に柱が一本もない大空間を設計。

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