Eat

Eat

食べる

グルマン温故知新:高田馬場〈臺所〉1人でも2人でも台湾感覚でゆるゆる楽しむ火鍋

テーマごとにレストランを紹介するブルータスの人気連載。今回のテーマは「台湾か⁉と見紛う店内でローカルのストリートフードを」。身近な海外、台湾ローカルの味と雰囲気を日本で楽しめる店が増えている。それも、現地の味そのものゆえ、台湾人の客が多いのも特徴だ。知らない食材や調味料、スパイスが、異国へといざなってくれる。ますます面白くなりそうな東京の台湾へ出かけよう。

photo: Shin-ichi Yokoyama / text: Michiko Watanabe

連載一覧へ

臺所(高田馬場)

高田馬場駅の早稲田口から駅前の繁華街へ。店に向かう道の両側には、韓国語、中国語、英語などの看板が躍り、賑やかな飲食店が並び、異国の様相だ。

真新しいビルの3階が目指す〈臺所〉だ。何とあっかるい照明か。客はほとんど外国人のもよう。日本在住の台湾人にも人気らしい。「台湾で人気の1人鍋を東京でも」と始めたのが、台北出身のコウ店長だ。

1人鍋をつつくお一人様もいれば、陰陽に分かれた2人鍋を楽しむカップルもいる。鍋は4種。スープのベースは同じで、加える調味料やスパイスが異なる。具材のベースは野菜や揚げ湯葉など。

珍しいのは「米血」という豚などの血ともち米で作った餅のようなもの。煮るとよりもちっと膨らんでくる。肉は牛、豚、鶏から選ぶスタイル。もちろん、ほかの野菜や肉類を追加注文も可能だ。

ほかにもつまみになりそうな一品料理があれこれ。いながらにして台湾旅行気分を楽しめる。

連載一覧へ