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グルマン温故知新:三軒茶屋〈太子堂馬肉料理店〉驚きの千変万化。馬肉の奥深さを知る創作料理

テーマごとにレストランを紹介するブルータスの人気連載。今回のテーマは「近頃は馬の気分」。伝統の桜鍋はもちろん新店も続々誕生し、馬肉料理店が元気だ。馬肉は高タンパク、低カロリー。さらに、筋肉の成長と疲労回復に役立つ栄養素が豊富に含まれるとして筋トレをしている人たちにも好評である。しかも生食もOK。馬肉で馬力をつけようではないか。

photo: Yoichiro Kikuchi / text: Michiko Watanabe

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太子堂馬肉料理店(三軒茶屋)

驚きの千変万化。馬肉の奥深さを知る創作料理

夜ともなれば、どの店もテラス席が大賑わいの三軒茶屋。実は以前から、〈馬ちゃ〉〈うまえびす〉など馬肉料理の店が何軒もあるのだとか。この店の店長もそんな店の出身だ。

夜は早い時間は馬のフルコース。それも赤身鮨から始まる全26品という“ウ満漢全席”か、馬懐石か。とても食べ切れないかと思うが、少量ずつのせいか、意外にもペロリ。軽やかで胃にもたれないのがいいところ。

馬ばかりでなく、自家製のさつま揚げ(ふわふわ)や野菜焼き、煮た馬肉を卵で巻き込んだ、う巻きならぬ“ま(馬)巻き”など、バラエティ豊か。たてがみを細かく切って軍艦巻きにするなど、随所に工夫が凝らされている。ご飯は羽釜炊き。米は山形県産つや姫特別栽培米使用。

コースは平日は18時スタート、21時~アラカルト。土・日・祝はコース2部制で、土は18時と20時30分、日・祝は17時と20時スタート。すき焼きはコースのみ。馬肉は熊本産。

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