立喰い寿司あきら 築地店(築地)
クオリティを追求した本格寿司をもっと気軽に。
東京・白金高輪〈鮨 龍尚〉の店主・田島尚徳さんは考えた。人気の高級店は予約しても数ヵ月待ち。けれど、立ち食いなら思い立ったその日に食べられる。ならば「本わさびを使って、ネタも引けを取らないクオリティの高い店を」とオープンしたのが、気軽な立ち食い寿司店だ。
ネタは常時20〜25種類を揃え、握り一本で勝負する。豊洲市場に毎日足を運び、仕入れてくるのは最高級の魚介だ。例えば、高くてなかなか手が出せないシマアジは腹側を〈鮨 龍尚〉で、背側を築地店でと使い分ける。若手職人とローテーションでつけ台に立ち、お値打ち価格で提供するのが腕の見せどころ。
ミルキークイーンとコシヒカリをブレンドし、赤酢3種類、白酢1種類を合わせた酢飯で握るのは「酒を飲みながら食べる寿司」。酢締め、昆布締めなど江戸前の仕事もきっちり施しながら、ことさら強調しない姿勢も気安さの所以だ。近所にあっても、なくても通いたくなる店。