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グルマン温故知新:銀座〈SPICE LAB TOKYO〉和の食材と出会って進化したモダンインド

テーマごとにレストランを紹介するブルータスの人気連載。今回のテーマは「和印なスパイス」。モダンなインド料理にわさびや大葉、梅といった和食に欠かせない食材がアクセントを添えている。そんな融合が新鮮な味わいを生み出す新店へ。

Photo: Yoichiro Kikuchi / Text: Haruka Koshihara

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SPICE LAB TOKYO(銀座)

和の食材と出会って進化したモダンインド。

「フレンチやイタリアンにはイノベーティブなレストランがたくさんあるのに、インド料理店だけは旧態依然としているのでは?」。日本のインド料理シーンにそんな思いを抱いていた実業家、ブリヤ&スナンダン・カプールさんご夫妻。本国では、実は約10年前から“モダン・インディアン・キュイジーヌ”が花盛り。その流れを東京にも、と一念発起し、ここをオープン。

インドの高級ホテルで腕をふるったラヴィテジ・ナスさんをこのプロジェクトに迎え、日本各地の食材を研究。それらとインド各地の食文化を融合させるのは、コペンハーゲンの〈noma〉で修業経験がある総料理長のテジャス・ソヴァニさんだ。

メニューはコース主体で、「寺院」「街路」「王族」など、一皿ごとにテーマが設定されている。例えば屋台料理も、フィンガーフードに仕立てることでモダンな印象に。和の調味料やスパイスの効かせ方も洗練されている、最新型のインド料理を。

銀座〈SPICE LAB TOKYO〉総料理長のテジャス・ソヴァニさん
タンドールを操るシェフのソヴァニさん。
銀座〈SPICE LAB TOKYO〉店内
鮮やかなターコイズブルーとテラコッタ色をテーマカラーにした空間はゴージャス。

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