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グルマン温故知新:代々木八幡〈そばと酒 えもり〉野菜中心のつまみと山形の地酒と

テーマごとにレストランを紹介するブルータスの人気連載。今回のテーマは「年越しても蕎麦」。新しい一年の始まり。大晦日に年越し蕎麦を食べたばかりだけれど、年末年始の暴飲暴食にくたびれた胃袋が欲するのも、やっぱり、あっさりイケる蕎麦。そんな折、軽く飲めてつまめる、十割蕎麦の気になる店が渋谷界隈にお目見え。

Photo: Naoki Tani / Text: Kei Sasaki

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そばと酒 えもり(代々木八幡)

野菜中心のつまみと山形の地酒と。

20代の頃、語学留学で訪れたカナダで飲食の仕事を始め「まかないがパンはキツい」と、和食を選んだという逸話がユニーク。DNAにだしと味噌、醤油の味が刻まれた、米どころ山形県出身の榎森俊司さん。都内の有名和食店で修業後、一度は幡ヶ谷に小さな酒場を開いたが、いつか故郷で店をやるために「もう一つ武器を」と、蕎麦の道へ。

銀座〈手打ち蕎麦 成冨〉に勤め、同世代の職人たちとも交流。自家製粉の十割蕎麦は、つるっとした喉越しありき。後から繊細な香りが立つ。

夜はコースが基本。野菜餡をかけた蕎麦豆腐に始まり、酒肴、椀もの、練りたての蕎麦がき、野菜天などが7~8皿続き、蕎麦2種で締めて¥4,000。野菜いろいろ、季節感があり、食べ疲れしない。日本酒の品揃えは、専門店並み。山形の地酒を軸に、西日本のスター蔵の酒も。一見控えめ、でも経歴も仕事もキャラ立ちしている榎森さん。人を呼ぶ店になりそう。

代々木八幡〈そばと酒 えもり〉店主の榎森俊司さん
大学卒業後はインテリア業界で働いていたという榎森さん。妻の優里さんがサービスを担当。
代々木八幡〈そばと酒 えもり〉店内
松材のカウンターが清々しい。

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