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グルマン温故知新:渋谷〈SES〉リストランテ級の料理をワインとカジュアルに

テーマごとにレストランを紹介するブルータスの人気連載。今回のテーマは「北緯45度のイタリアン」。旬満載のアラカルトメニューをショートスパンで刷新するお店。季節感を意識した料理をシェアスタイルで提供する渋谷のシェフはニューヨーク仕込み。ニューヨークのエッセンスを目と舌で味わおう。

Photo: Yoichiro Kikuchi / Text: Mamiko Kume

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SES(渋谷)

リストランテ級の料理をワインとカジュアルに

シェフの榎大輔さんとソムリエの小池純平さんはイタリアンレストランの名店〈カノビアーノ〉出身。苦楽を共にした盟友がWでオーナーに。オープン間もなくから出足は上々だ。

メニューはシェアスタイルのアラカルトがメイン。季節感に力点を置き、「旬の食材を追いかける」と言い切るほど。食べさせたい素材を明確にしながら、リストランテのように作り込むのが榎さんの得意とするところ。

例えばサワラはホワイトバルサミコとドライトマトを煮出した液体でマリネに。北欧料理から発想し、国産食材で自由度の高いアレンジを施すあたりはNY〈バスタパスタ〉と古巣〈カノビアーノ〉での経験の賜物だ。

「何かしら」必ずオンメニューするのがサルシッチャ。肉はペーストに挽き肉、手切りの肉などを合わせ、四季折々のアレンジを楽しませる。おいしさのパズルを埋める最後のピースは、小池さんセレクトのワイン。1皿1杯のペアリングを推奨!

渋谷〈SES〉シェフの榎大輔さん
NYのイタリアン〈バスタパスタ〉で経験を積んだ榎大輔さん。
渋谷〈SES〉店内
カウンターを中心にテーブル席、スタンディング、個室もあり。

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