黒豚トンカツ さつまや とんとん(都立大学)
「六白黒豚」を、インパクト抜群の黒い衣で。
黒豚とは聞いていたけれど、衣まで黒いとは!一瞬「ぎょっ」とするも、食べれば黒いパン粉の衣はクリスピーで、食後感は驚くほど軽い。“色モノ”扱いしてごめんなさい、となる。
原宿の鹿児島郷土料理店〈さつまや〉初のとんかつ業態。同店の看板料理「オイルしゃぶしゃぶ」で大好評の「六白黒豚」を、とんかつでも、という提案だ。メニューはロースとヒレの定食、並と上の4種のみと潔い。
「六白黒豚」は、鹿児島県産黒豚の中でも稀少な銘柄豚で、軟らかく、歯切れよく、脂がさっぱりとしているのが特徴。黒いパン粉は、竹炭を練り込んだ特注品で、細挽きを薄く纏わせることで、からりと仕上げている。肉の特性をしっかり生かし、ありそうでなかったとんかつを生み出したのは、18年前から「六白黒豚」を扱い、総料理長として〈さつまや〉ブランドを育ててきた、鹿児島県出身の川野紀之さん。ビジュアルに負けないインパクトある味作りは見事!