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グルマン温故知新:新橋〈屋上屋台中華 りんりん〉次々、押し寄せる攻めの一皿が面白い

テーマごとにレストランを紹介するブルータスの人気連載。今回のテーマは「おいしい中華酒場」。好きなものを好きなだけ食べて、当然飲める、気楽、気軽な中華バルができてます。ユニークなメニューが楽しい立ち飲み店の系列。そっちが一杯でもココがあると嬉しくなる、そんな店。夜は長いぞ、じっくり行こうぜ。

photo: Shin-ichi Yokoyama / text: Michiko Watanabe

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屋上屋台中華 りんりん(新橋)

次々、押し寄せる攻めの一皿が面白い

人一人やっと上がれるくらいの狭い階段を上って3階まで。まさに屋台的空間が広がる。でも、それがホッと落ち着く。

新橋で大人気の〈たちのみSTAND BY Mi〉の姉妹店がこちら。驚くべきは高橋駿太シェフの手になる料理のクオリティ。フレンチと中華のいいとこどりのような、なるほど、その手があったか的内容なのである。

例えば、レバーパテが春巻きの皮に包んであったり、オレンジ風味のエビマヨだったり、あごだしで煮た水餃子に、途中で生クリームを加えて味変させたり。一品一品、よーく練られているのである。

合わせるドリンクのおすすめは、オレンジワイン、シェリー樽で5年寝かせた麦焼酎で作る烏森ハイボールなど。これがまた合うんだな。

聞けば、シェフの祖父が中華の料理人だったそう。そのDNAと自らが学んだフレンチのテクニックが融合し、斬新な料理が次々生まれている。またすぐ、あの狭い階段を上りたくなる。

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