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グルマン温故知新:代々木上原〈Quindi〉日本の隅々まで目を向けた食材を店でも自宅でも

テーマごとにレストランを紹介するブルータスの人気連載。今回のテーマは「複合レストラン」。食後の後に、味わった料理の食材を自宅でも味わえるスーパーマーケット併設イタリアン。店での楽しい時間を切り取り持ち帰れる。飲食店の新たな業態、複合店に注目。

Photo: Naoki Tani / Text: Taketoshi Oonishi

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Quindi(代々木上原)

日本の隅々まで目を向けた食材を店でも自宅でも。

京野菜などを巧みに取り入れ、和のエッセンスをイタリアンに落とし込んだ名店〈イル ギオットーネ〉。同店で出会った若き料理人とサービスマンたち5人が、各人修業を重ね、数年後に志を同じくして再集結。代々木上原にスーパーマーケット併設のレストランを誕生させた。

〈Quindi〉はイタリア語で「それから」や「それゆえ」という接続詞。味わうという行為を媒介にその後につながるような店にしたいと店名に思いを込めた。

「ショップでは店での食体験を自宅で味わえるアイテムを揃えていたり、全国の隠れた名品を知ってもらう場にもしていきたい」とは店主の塩原弘太さん。

全国各地を訪れ出会った生産者を中心に、日本の隅々まで目を向けた食材が、レストランで味わえるとともにお土産にもできるのだ。シェフの安藤曜磁さんが生み出す料理はイタリア半分、日本半分。豊富な日本×イタリアワインとともに楽しみながら食材を学べる場でもある。

代々木上原〈Quindi〉店主の塩原弘太さん(左)とシェフ安藤曜磁さん(右)。
かつての同僚でタッグを組むオーナー塩原さん(左)とシェフ安藤さん。
代々木上原〈Quindi〉店内
元はコンビニだったという、ゆったりとした店内。

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