Que c'est beau(清澄白河)
界隈のハブになる、楽しい町場のビストロ。
東京・新富町を賑わせた〈カレーとワイン ポール〉(閉店)には続きがあった。新宮朋樹さんと未奈さん夫婦。今を時めく清澄白河で、天井高の古い車庫をリノベーション。抜け感のあるワイン酒場をオープンした。
イメージしたのは「パリのビストロ」。アラカルトでリエットやパテ、フレンチフライにコンフィがオンメニュー。例えば、肉々しいステーキもソースで着飾るのでなく、塩、コショウ、ビネガーやレモン、マスタードでドレスダウン。野菜の惣菜やしらすと青唐辛子のオムレツも味の輪郭はしっかりと、愛嬌のある盛り付けもいい感じ。
ワインは未奈さんが偏愛するナチュラル推し。笑顔と一緒にグラスを満たす。「店名の通り、美しいガゼボ(あずま屋)のような空間になれば」と新宮さん。スタンディングもあるし、ゆくゆくはソファも置き、ご近所さんが散歩がてらフラリ立ち寄れるようにする。下町のホットステーションを実現中だ。