Qkurt(飯田橋)
リストランテ級の料理をカウンターでカジュアルに。
都立大学〈カンティーナ カーリカ・リ〉で4年の経験を積んだ角田直也さん。旺盛なホスピタリティは引き継ぎながら、料理のスタイルは独自の路線へ。
メニュー内容は仕入れ次第で、即興も厭わない構え。群馬の野菜に氷見の魚、喜和味牛と選りすぐりの食材だからこそあれこれ重ねず、シンプルに仕立てる。自家製タリアテッレなら生ウニでとろみをつけ、ピマン・デスペレットをはらり。
サラダのドレッシングにするマンゴー果汁のビネガーもそう。驚きのある工夫を忍ばせるテクニシャン。絵皿使いがなんだか新鮮で、器の中はリストランテのようなちょっとよそ行きの雰囲気だ。
「料理とワインの相性は個人の主観が強いもの。あえてペアリングは設定せず、グラスで色々楽しめるよう、どんどん抜栓しちゃいます」と、気前がいい。
本格始動したこれからは、コース一品一品の精度を上げていき、完結された「腑に落ちる」料理を探求中。期待していい。