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グルマン温故知新:大井町〈ポッポコリヤ〉季節感のある韓国の味とナチュラルワインを

テーマごとにレストランを紹介するブルータスの人気連載。今回のテーマは「お一人OKな韓国酒場」。ボリュームがありシェアして楽しむのが主流だった東京の韓国料理に、スモールポーションという新たな流れが。フレンチシェフによる韓国ビストロ。ありそうでなかった新店の登場で、韓国料理の頻度は増すばかりだ。

photo: Shin-ichi Yokoyama / text: Mamiko Kume

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ポッポコリヤ(大井町)

季節感のある韓国の味とナチュラルワインを

代官山〈Äta〉に続き恵比寿〈グッドラックカリー〉等、タイプの違うお店を世に送り出すヒットメーカーの掛川哲司さん。次に手がけたのは、意外にも韓国料理。「韓流ドラマと韓国料理が大好きすぎてついにお店を出しちゃいました」とご当人。

一から練ったというメニューは掛川カラーが満載。例えば、ポッサムなら豚肉をソミュール液に漬け込み、3時間かけて低温調理。ジャンボン風にしっとりと仕上げ、サンチュやハーブをふんだんに。付け合わせのカクテキもテクスチャーが軟らかい切り干し大根のキムチにするなど、アレンジも冴えまくり。

キャロットラペはナムルと盛り合わせ。アサリとフキノトウのチヂミに春キャベツとホルモンのチゲと黒板メニューで季節感を出すあたりがビストロ的。

2人で6〜7品は食べられてお財布にも優しい価格設定に「大井町ですから」と掛川さん。純豆腐チゲとナチュラルワイン。そんな楽しみ方もお手のもの!

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